【更新】まずはしっかりと手元の資料を読みませう

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[東電、06年にも大津波想定 福島第一、対策の機会逃す]
【平成24年6月13日付朝日新聞(朝刊)1面「東電、06年にも大津波想定 福島第一 対策の機会逃す」に関する報道について】



平成24年6月13日付の朝日新聞(朝刊)1面において、「東電、06年にも大津波想定 福島第一 対策の機会逃す」との報道がされておりますが、事実関係は以下のとおりです。

○本件は、既に公表している経済産業省 原子力安全・保安院および独立行政法人 原子力安全基盤機構の溢水勉強会※1にヒントを得て、当社原子力部門の入社3年目の社員が研修※2として検討を行ったもので、溢水勉強会と同様、津波に対する安全性は確保されているという前提のもと、現実の津波の可能性や確実性を考慮せずに、あくまでも勉強として影響をまとめたものです。
 (今回のような津波を想定したり、予見していたものではありません。)

○この研修でまとめられた資料ついては、一部ではあるものの、原子力安全・保安院および原子力安全基盤機構の溢水勉強会の資料に用いているものもあります。

○また、この研修における対策や対策費用の検討については、研修者の能力向上のために行われたものです。


要は先日の毎日新聞による保安院のスクープの実情()と同じで、まず初めにタタキがありきで、あとは扇情だのがエッセンスとなっているもの。手元の素材をじっくりと、ごく普通の考えで読みこなし、現状に即して考えればスクープのレベルでは無いし、「貴方たちが書いたこと、そのまま自分達に当てはめたら、同じような叩きにあうのと同じレベルの『ごく普通』の話だよ?」的な。

いわゆる「原子力ムラ」と呼ばれる言葉が出来るまでのいきさつと似たようなもので、「俺達が知らないもの、理解できないものがあったら『村社会』で閉鎖的で隠していて良くないことだから、(言葉を創って)叩こう」という思惑がじりじり見えてくる。

反論できない、しにくい人達を叩いて扇動するだけの簡単なお仕事です......か。【溺れている犬に石を投げていると......】【関電曰く「300万kW改善の試算」云々は事実として存在しない...「お前ら、ちゃんと読んで理解してから正しく伝えろよ」的な】でも挙げているけど、新聞やテレビ、雑誌(の一部)って、いつからそんな職種になったんだろうね。

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このページは、不破雷蔵が2012年6月14日 12:32に書いた記事です。

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