関電曰く「300万kW改善の試算」云々は事実として存在しない...「お前ら、ちゃんと読んで理解してから正しく伝えろよ」的な

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【「300万kW改善の試算」に関する報道について(関西電力、5月15日)】



5月15日、一部の報道機関において、当社が大阪府市エネルギー戦略会議において、最大300万kW程度の需給改善が可能との試算を明らかにしたと報じられておりますが、そのような事実はありません。

需給改善に向けて確実に見込める方策については、既に需給見通しに織り込んでおり、国の需給検証委員会において、第三者による客観的な検証が行われ、現在は、国のエネルギー・環境会議および電力需給に関する検討会合で検討がなされているところです。

今回、大阪府市エネルギー戦略会議でお示ししたのは、これまで先方から、不確実なものも含めて、需給ギャップを埋め合わせる方策を示して欲しいとの要望があったため、ご説明したものです。

そのため、大阪府市エネルギー戦略会議においても、それぞれの方策が、需給見通しに織り込めないことは、何度も申し上げております。

また、同時に、自社・他社の電源トラブルにより、織り込んでいる供給力(他社であれば融通)が減少する可能性があることも、お示しさせていただいています。



つまり関電はあくまでも「インフラ企業の絶対的使命にして真髄」である、「確実に見込める方策のみ『(確実に)提供できる』と言及する」を貫いているわけだ。不確実性の高いモノを「見込める」と言及して、リスクが発現したら自らの存在意義を棄損するだけでなく、猛反発受けるのは必至だからね。



【溺れている犬に石を投げていると......】などでも触れているけど、電力周りの誤解釈的、あるいはミスリーディング的な報道に対して、電力関連会社がかなり大きな怒りを持っているのは否めない。誤解釈的な内容の方が目を引きウケるからというのもあるし、書き手の能力が不足してるのもある。前者については「電力会社叩き、美味しいです」とか「注意喚起のためなんだから、嘘だっていいだろ」的なものもあるんじゃないかな。

特に企業リリースにおいて「大阪府市エネルギー戦略会議においても、それぞれの方策が、需給見通しに織り込めないことは、何度も申し上げております」という言い回しをわざわざ使うあたり、相当怒りゲージが上がってるかと。「学習能力ないのか、お前ら」。......あるいは「わざとだろ、お前ら」的な。

後半部分は当方のツイートの引用&一部訂正したもの(てにをはを間違えた)。絶対完全というものはないけど、極力リスクを抑えたサービスを呈するというのが、インフラ企業の理念にしてポリシーにして大前提。それを無視しろというのは「無茶言うな」ってレベルなんだよね。

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このページは、不破雷蔵が2012年5月16日 08:24に書いた記事です。

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