「高知県、地下シェルターで津波対策検討へ」との報道

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【高知、地下シェルターで津波対策 産学官で研究へ】


高知県で最大30メートル超の津波が押し寄せる可能性があるとした内閣府有識者検討会による「南海トラフ」の巨大地震推計結果を受け、同県は6日、津波避難施設として沿岸部に地下シェルターを設置する構想を明らかにした。

県の構想では、箱型の構造物を学校のグラウンドや公園などに埋設し、津波が収まるまでの避難施設として利用する。酸素供給装置や自家発電装置などを設置し、水圧に耐えられるような構造を考えている。


今のところ高知県の公式サイトで関連情報として掲載されているのは、3月31日付の【南海トラフの巨大地震モデル検討会(内閣府)の公表結果を受けた高知県の対応】が最新。この資料ではまだ「地下シェルター」の話は一切無い。上が無いなら下にしよう、という発想は理解できなくもないけど......。

「津波が被っても壊れないようなもの」を想定しているようだけど、それ以前に大津波が起きるような地震が「間近で」発生した場合には、その地震でシェルターそのものが壊れる可能性はかなり高いし、遠くで発生したのなら、高台に避難するまでの時間的余裕があるから、シェルターの必要性は無くなる。さらにシェルターそのものから脱出できなくなるリスクは非常に高い。ある意味、核シェルター以上のもので無いと要件を成さない。

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このページは、不破雷蔵が2012年4月 7日 08:58に書いた記事です。

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