京大が360度全方向に移動できる乗り物「Permoveh」を開発

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↑ Permoveh (Personal Mobile Vehicle)


小森雅晴 工学研究科准教授(機械理工学専攻)は、真横にも、どの方向にも移動できる、未来型の乗り物Permoveh (Personal Mobile Vehicle)を開発しました。

今回開発した一人用の乗り物Permovehは、前後・左右・斜めのどの方向にも移動可能な全方向駆動車輪を用いることにより、前後だけでなく真横にも斜めにも移動することができ、また、その場で回転して向きを変えることができる特徴を有しています。これにより、従来の車いすや高齢者用移動装置では苦労することが多かった、病室やオフィス、エレベータなどの狭いスペースでの移動が簡単になります。また、人と同じようにどの方向にも移動でき、向きを変えることができることから、周囲の人と調和して移動できるパーソナルモビリティとして利用することができます。さらに、この技術は工場や倉庫で用いる移動車両や搬送車、コンベアなどに応用可能と考えられます。

(1)周囲の人と同じように移動でき、狭い空間でも簡単に移動できる
現在の一人用移動装置では真横の移動ができないため、病室やオフィスなどの狭い空間内での移動の際に苦労することが多くありました。今回開発した乗り物Permovehは、真横への移動が可能であるとともに、斜めへの移動も、その場で回転して向きを変えることも可能です。このため、狭い空間内でも任意の方向への移動を容易にできます。また、人と同じように、どの方向にも移動でき、どの方向にも向きを変えることができることから、周囲の人と調和して移動できる一人用の移動装置であるパーソナルモビリティとして利用することができます。

(2)任意の方向への素早い移動が可能
開発した乗り物Permovehの任意の方向に移動できる機能は産業分野への応用も可能です。工場や倉庫では無人搬送車やフォークリフトなどの搬送車両が多く用いられていますが、これらが真横に移動することができれば、切り返し作業のために余分なスペースを確保する必要がなくなり、空いたスペースを有効利用できるようになります。また、切り返し作業をすることなく、直接に真横に移動することができるため、運搬作業時間の短縮が可能であり、生産現場の効率化に貢献すると期待できます。さらに、全方向駆動車輪はコンベアと組み合わせて用いることで、物品の選別作業が可能となります。


こういうのは実機の稼働状態を映像で観るのが一番てっとりばやいのだけど、残念ながら該当しそうなものは見つからず。製造コストはともかくとして、耐久度が気になるところなのだけど、研究施設や非常事態時の利用には役立つかもしれない。いずれにせよ、発想が面白いよね。見た目は普通の四輪車なのに、どの方向にも動くってのがさ。

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このページは、不破雷蔵が2012年3月23日 07:25に書いた記事です。

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