「早期退職優遇制度を使ったら自発的? 非自発的?」早期退職優遇制度の利用と自発的か否か...失業率の話(2)

| コメント(0)

【統計局ホームページ/労働力調査に関するQ&A(回答)】



●早期退職優遇制度を利用して離職し,失業者となっている人は,非自発的な離職による失業者となるのですか?

非自発的な離職による失業者とは,勤め先や事業の都合(人員整理・事業不振・定年等)で前の仕事をやめたために仕事を探し始めた者のことをいい,一方,自発的な離職による失業者とは,自分又は家族の都合で前の仕事をやめたために仕事を探し始めた者のことをいいます。

通常の退職に比べて有利な条件を提示して企業が退職者を募集する,いわゆる早期退職優遇制度については,これに自ら応募して退職した場合には,自発的な離職による失業者になると考えられますが,このような制度やその運用の態様は企業によって様々であり,最終的には,離職者本人の実態を踏まえた回答により,上記のような自発的な離職か非自発的な離職かに区別されることとなります。


先日から【2011年は176万人、前年比で2万人増加・フリーターの推移をグラフ化してみる】などのように、最新の労働力調査結果を元にした記事をあげているので、それに合わせるという形で、2009年秋以降、「なぜか」あまり報道などで騒がれなくなった話の一つ、失業率周りの件その2。

これは純粋に個人的な「頭にハテナ」が浮かんだ件の回答。昨今の上場企業のIRでもしばしば見かける「早期退職優遇制度」を適用した場合、基本的には「自発的な離職による失業者」になるんだね。ただし実態を踏まえた上でのことなので、制度を使っても非自発的離職と判断される場合もある、と。要はケースバイケースってとこかな。

非自発的か自発的かで、失業手当の交付条件とか、色々違ってくるからねえ。結構大きな問題ではあるのだよん。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2012年3月 4日 07:30に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「日本の失業率って、アメリカと比べて低く計算されてるやん!」という話はあるけれど...失業率の話(1)」です。

次の記事は「失業率の実態は公表値よりも高いと「一部に」言われてるけど...失業率の話(3)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30