【更新】「のどもと過ぎれば熱さを忘れ」? 東電管轄電力需要、震災後最大の4980万kWに

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[東電管内の電力需要、震災後最大に 厳寒の20日夕]

↑ 東京電力の最大電力推移・2012年における前年同日比(日ベース、曜日修正済み)(~1月19日)
↑ 東京電力の最大電力推移・2012年における前年同日比(日ベース、曜日修正済み)(~1月19日)


東京電力管内の電力需要が20日夕、昨年3月の東日本大震災以降で最大になった。関東地方で雪が降って厳しい寒さとなり、エアコンなどの暖房をつける家庭が急増したためだ。

午後5~6時の需要が4980万キロワットとなり、昨年8月18日に記録した4922万キロワット(午後2~3時)を上回った。20日の供給力は5380万キロワット。電力の使用率は92%だった。

冬は日中を通じて需要が多い時間帯が続き、ピーク需要は夕方に記録することが多いという。東電は「安定供給に支障はないが、無理のない範囲で節電をお願いしたい」としている。


......という報道があって、夏期に月一で記事展開をした後も継続的にデータを取得している、東電・東北電・中部電、そして北海道電力(これは途中から。さかのぼって他電力会社と同じ分だけデータは取得した)の動向を確認したけれど。

上のグラフにある通り、今年に入ってから19日までにおいては、昨年と比べて節電効果は引き続き出ている。LEDなどのように「気にしなくても節電できる」タイプのが、それなりに利いている感はある。ただし「電力使用制限令」が敷かれた昨年夏と比べれば、大体10ポイントくらいは下げ幅が小さいかな。法的拘束力の効果が改めて分かる。

【冬場の時間単位での電力需給推移をグラフ化してみる】にもある通り、昨年の東電管轄内での冬期最大電力需要発生日は2月14日(ぐはっ)。気候動向で大きく左右されるので、2月中~下旬くらいまでは様子をみるに越したことはない。むしろ夏の水害で供給力を削られ、毎日のように北電から融通電力を受けている東北電の方が心配。

さて。今夏までにどこまで復旧できるかな。「妖精」みたいな頭の人達による「要請」で大変なことになってるからなあ......。

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このページは、不破雷蔵が2012年1月21日 08:59に書いた記事です。

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