サイバー餌付け(cyber-baiting)ってなんぞや?

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シマンテック・コーポレーション は、本日ノートン オンライン ファミリー レポート 最新版を発表し、デジタル時代に育つことに関する現実とリスクに新たな光を当てます。今年のレポートは、サイバー餌付けという新たな課題を浮き彫りにしました。これは、子ども達が教師を嘲り、その教師の怒る様子を携帯電話のビデオ機能で録画するという、最近増えつつある現象です。これに加え、レポートでは、驚くべき数の子ども達が親のクレジットカードでオンラインショッピングをしていることも明らかにしています。しかしながら、悪いニュースばかりではありません。ノートン オンライン ファミリー レポートは、インターネットの正しい使い方について明確に決められた家庭のルールに従えば、オンラインでの好ましくない経験をかなり回避できることも示しています。

サイバー餌付けのリスクに晒される教師達

ソーシャルネットワークを好ましくない行動に利用した最も衝撃的な例は、サイバー餌付けです。これは、生徒が教師を怒り狂うまでに嫌がらせをし、その教師が怒り狂う様子を携帯端末で撮影してインターネットに載せ、教師と学校に恥をかかせるものです。世界の教師の5人に1人が、これを直接経験したことがあるか、経験したことがあるほかの教師を個人的に知っていると回答しました。

サイバー餌付けが理由であるとも考えられますが、教師の67% が、ソーシャルネットワークで生徒と友達になることにより、リスクに晒されると回答しています。それでも、34% は、生徒と「友達」関係を続けています。しかし、教師と生徒がソーシャルメディアでどのように接するべきか学校が行動規範を定めていると回答したのはわずか51%でした。教師の8割が、学校でオンラインの安全に関する教育をするべきだと考えており、親の7割も支持しています。


直前の記事【多種多様な問題点が浮き彫りに...シマンテック発・子供のインターネット利用実態】で「能デジタル情報端末の携帯電話の浸透で、問題が深刻化していること。携帯が悪い云々というのではなく、使い方を誤ったがための問題発生が目に留まる」というまとめ方をしたのは、これが起因。「サイバー餌付け」みたいなことが行われているってのは何となく耳にはしていたけど、「サイバー餌付け(cyber-baiting)」とネーミングされて社会問題化していたというのは初めて知った。

これぞまさに「小学生に自動車のハンドルを握らせる」云々の一例かなあ。いやこの場合、攻撃的な使い方しているから、装甲車か戦車かもしれない。いくつか動画をあさって見たけど、やはりというか当然というか、なぜそのようなアクションをとったのかまではほとんど説明が無く、教師の怒っている様子だけを撮影しているものだから、視聴者は面白がってしまう。仕込みによるものだと分かれば、むしろアップした側に非難が及ぶというのにね。悪質な、意図的な編集ってあたりは、今のテレビや一部まとめサイトなどを思い返してしまったほど。

日本では今のところ大きな問題視はされていないけど、今後同様の事例が多発して社会問題化する可能性は否定できない。いくらフィルタリングをかけても、難しいのではないかな。やってよいこととやっちゃいけないことをしっかりと啓蒙して、その上で大人が見本を見せないと。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2011年12月25日 13:02に書いた記事です。

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