「ガンダム好き」が高じて出来た「双腕式油圧ショベル」、俗称は「ガンダム建機」

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世の"メカニック愛好家"のお父さんたちばかりでなく、本職のライバル・メーカーの設計担当者たちからも、熱い視線を一身に集める重機(土木・建築工事などに使う大型の動力機械)がある。

建設機械業界2位の日立建機が開発した新型マシン「双腕式油圧ショベル」がそれで、業界の内外から"ガンダム建機"と呼ばれている。なぜなら、 1979年にテレビアニメが放映されて以来、現在でも人気がある「機動戦士ガンダム」シリーズに登場するモビルスーツ(人間が搭乗するロボットの一種)に近い操作性を持ち、機体の動きも酷似しているからだ。

この双腕式油圧ショベル「ASTACO」(アスタコ)は、英語のAdvanced System for Twin Arm Complicated Operations(双腕複雑操作先進システム)の頭文字をつなげたものであると同時に、スペイン語で「ザリガニ」を意味する"astaco"を掛け合わせて命名された。

建機の世界では、業界トップのコマツが汎用品の世界展開で勝負するトヨタ自動車になぞらえられるのに対し、日立建機はホンダのような実験的メーカーだと言われてきた。今回の新型マシンも、「そもそものルーツは"ガンダム好き"の研究者の夢にあった」(商品開発・建設システム事業部の小俣貴之技術部主任)という。

「ASTACO」を開発した石井啓範主任研究員は、社内向け資料もガンダムの図解で説明するほど、自他ともに認めるガンダム好きであり、長年、解体作業の効率を上げるロボットの構想を温めていた。2003年に、社内の技術開発コンペで双腕重機のアイディアが採用されてゴーサインが出たことが転機となる。その後、技術的なハードルをいくつも乗り越えて、05年には第1号機の完成にこぎつけた。


「ザリガニ建機」ってことでトミカの新作が出てて、どこかで紹介した記憶があるんだけど、どうにも見つからないので改めて。子供の時のアニメや漫画の影響を受けて、それをコンセプトモデルにしたり、機能のアイディアにするってのは、実は結構あったりするし、評価こそすれど卑下するものじゃない。元々漫画もアニメも(創作物の多くは)、当時の夢や未来像を描いたものだからね。

「漫画ばかり」「アニメばかり」と子供の遊んでいるようすにあきれ返る大人も多いし、何かあるとすぐに非難の対象としがちだけど、むしろこういう効果があるってことを認識して欲しいね。夢を見させる、授けるという点では、他の色々な経験と同じ。手法が違うだけなんだから。

もちろん作品にもよるけれど(汗

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このページは、不破雷蔵が2011年10月12日 12:12に書いた記事です。

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