【更新】中国電力・三隅発電所1号機、故障で停止。関西電力管轄への電力融通懸念生じる

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【三隅発電所1号機の発電停止について】



三隅発電所1号機の発電停止について

当社 三隅発電所1号機(所在地:島根県浜田市,定格出力:100万kW,所長:藤川久人(ふじかわひさと))は定格出力で運転中のところ,7月16日からボイラーへ補給する水の量が増加傾向であったため,監視を強化していましたが,ボイラー内部での蒸気漏洩の可能性が高いと判断し,本日(7月18日)1時15分に発電を停止しました。

今後,漏洩箇所および原因について調査を行い,その結果を踏まえ修理を実施してまいります。

なお,今回の発電停止による電力需給への影響については,一時的に供給力は減少するものの,予備力は確保できており,現時点では,安定供給に支障はないと考えております。


[島根の火力発電所停止 中国電力「関西への融通続ける」]

中国電力は18日、島根県浜田市の三隅発電所1号機の運転を止めたと発表した。ボイラー内で蒸気漏れが発生したとみられ、運転再開は修理が終わるとみられる2~4週間後の見通し。

一般企業から電力を購入するなどして対応する。電力需給の厳しさを増す関西電力への融通は「可能な限り続ける」としている。


[関西の節電、政府要請へ...中国電から融通困難に]

政府は18日、電力不足が懸念される関西電力管内の企業や家庭に対し、節電を要請する方針を固めた。

 週内に「電力需給に関する検討会合」(座長=枝野官房長官)を開き、具体策をまとめたい考えだ。ただ、東京電力、東北電力管内で、大企業などを対象に7月1日から行っている電力使用制限令の発動は見送る方針だ。

関西電力に対して行う35万キロ・ワットの電力融通が困難になった。


完成から十年余りしか経過していない三隅発電所でも、トラブルは発生しうる。ゲームじゃないんだからね(昨今の電力事情から、無理な稼働をさせたために、通常起きにくい事故もおきるリスクが高まってる感じはするけど)。三隅発電所の事故は第一報では数日で済むかな、と思ったら、最長で8月中旬くらいまで稼働が出来なくなるとのこと。慌てるような感じで、同じリリース(PDFの方)で22万kWの受電購入をしてるけど、これでも100万kWの不足には遥かに足りない。

一応予備力はまだ残ってるけど、「ゼロじゃなければいい」ってもんでもないからねぇ。「可能な限り」というのは、不可能と判断したら出来なくなるとも読めるわけで。[関西電力の直近での「今夏の需給見通しと需給対策の状況について」]を読むと、この時点ですでに「予想最大需要」>>「予想供給」って形になってるんだけど。

無理にオーバーワークをさせつづければ調子が悪くなったり倒れるのは、人間だけじゃないわけで。

はてさて。

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このページは、不破雷蔵が2011年7月19日 07:15に書いた記事です。

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