三菱ガス化学が過酸化水素を緊急輸入へ

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【三菱ガス化学 過酸化水素を緊急輸入】



三菱ガス化学は、過酸化水素と超純過酸化水素の緊急輸入に乗り出す。東日本大震災によって主力の鹿島工場(茨城県)の操業が停止し、両製品の出荷に大幅な制約を受けている。すでに顧客に対する影響も生じていることから、海外グループ企業を中心とした調達に踏み切る。具体的な規模などは順次詰めるが、国内トップメーカーとして安定供給に努める。

同社の過酸化水素の国内生産能力は、相手先引き取り分も含めて公称で年15万5000トン。そのうち、10万4000トンは被災した鹿島工場が占める。残りは四日市工場(三重県)の1万8000トン、三菱商事と合弁の新酸素化学(北海道)の3万3000トンで、いずれも正常に稼働を続けている。鹿島工場の稼働停止による玉不足から、誘導品である超純過酸化水素も出荷制限を余儀なくされている。

そこで三菱ガス化学はアジアを中心にグループ会社からの輸入に動き始めた。過酸化水素は中国、インドネシア、超純過酸化水素は韓国、米国、シンガポール、台湾にそれぞれ製造拠点を有する。日本に近い拠点からの調達を優先する構えだが、必要に応じてグループ外からの購入も視野に入れているとみられる。

鹿島工場は5月に定期修理を予定していたことから、1カ月分の在庫は確保をしているという。ただ、鹿島コンビナートの復旧には最低2カ月が必要とされており、玉の手当てを行わなければならない。同社では在庫の底が尽く4月中に海外調達も含めて安定供給への道筋をつけたい考え。


ということで、たまたま定期修理をひかえていたことから在庫がそれなりにあったものの、それでも足りず、海外のグループ会社から緊急輸入を行うとの事。同社サイトにはまだ公知はないけどね。

【過酸化水素水の需給ひっ迫、設備能力の3/4が停止・計画停電も大きな影響】でも説明しているけど、製紙業界をはじめ、半導体などにも多用される過酸化水素が不足すると、多方面の産業に影響が生じてしまう。生産力の2/3がダメージを受けたのはやっぱり痛いよね......。うまく手が打てるとよいのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2011年4月 5日 08:00に書いた記事です。

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