自衛隊による被災地への輸送スキーム発表

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【地方公共団体及び民間からの救援物資の自衛隊による輸送スキームについて】


平成23年3月16日
防衛省

 東北地方太平洋沖地震の被災地域への各種救援物資のより迅速・的確な輸送に資するため、次のような救援物資の輸送(受付)スキームを構築しましたのでお知らせします。

1 本スキームの概要
① 救援物資の提供希望者(都道府県、市町村、民間(原則として個人を除く))は、所在都道府県にその旨(物資の種類、数量等)を連絡。
② 都道府県は、自衛隊部隊(各都道府県別)(別紙)と調整の上、救援物資を持ち込んでいただく駐屯地・基地等を提供希望者に連絡。
③ 提供希望者は、指定された日時に、指定された駐屯地・基地等まで救援物資を持ち込み。
④ 救援物資の輸送については、ア)又はイ)により行う。
 ア)都道府県より輸送先の指定(何県)があるものについては、当該県に輸送。
 イ)都道府県より輸送先の指定がないものについては、自衛隊(災統合任務部隊(東北方面総監部))において、現地対策本部との調整や自衛隊の現地情報を踏まえ、輸送。

2 輸送対象救援物資
 食料(生ものや賞味期限の短いものを除く。)、水、各種生活用品(ただし、ガスボンベなど輸送ができない物資があるため、詳細については、適宜、都道府県と調整。)

3 本スキームの周知方法
(1)都道府県に対しては、知事会より説明していただく。
(2)市町村及び住民に対しては、都道府県において広報していただく。


こういう兵站的な概念によるシステムの構築は非常に重要。ただ人数を増やして送ればいいと思っている、どこぞのトップの考えは素人以外の何物でもない。

良く読めば分かるけど「都道府県、市町村、民間(原則として個人を除く)」とあるので要注意。個人ベースで近所の駐屯地に支援物資をもっていっても、受け付けてくれないから。地方自治体によって対応は異なるけど、大体は「義援金は受け付けているけど、支援物資はバツ」というところだね。プールしておく場所が無い。

素直に義援金を贈るか、あるいは支援物資を送っている企業の商品やサービスを購入して、間接的な支援をしよう。

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このページは、不破雷蔵が2011年3月17日 11:45に書いた記事です。

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