スコア式のレビューに意味はあるのか

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5段階評価のアマゾンのランキングがよい例だけど、スコア式のレビューにどれほどの意味があるのだろうかという問題。例えば100点満点でこれは80点、こちらは60点とかいう感じではあるのだけど、その基準は人それぞれだから、それらを単に数量化して平均値を出したり、点数の分布を表示しても意味はないのではというもの。アマゾンの5段階評価の場合、単純に満足できれば星5つにしてしまう人もいれば、基準が星5つでダメな点があるたびに1つ減らしてしまうとか、星3が平均でそれ以上のよいものは4つ、超よいもので代えがたい素晴らしさでようやく星5つとか、星の数の基準は人それぞれ。中には「普通が5つで、それ以外は4つ、最悪は3つです」と指定するメーカーもあるほど。

運営側で明確な基準を提示していないし、仮にあったとしてもどれほどの人が読んでいるのだろうかという問題もある。要は、解釈の違いがばらばらの答えを集計しても出て来た結果に統計的な意味はないのではということではある。だったらイエスかノーかの二択、よくてそれに加えて「(対象物の良し悪しはともかく)自分向けではない」を加えて三択。この方がスマートでしかも精度が高い。

多段評価は多分に善意で用意された仕組みではあるのだけど、テストの点数のように絶対的な指標が存在しない限り、あまり意味がないどころかぶれが生じて悪影響を及ぼしかねない。指摘されている通り、コミュニティ上の評価の仕組みは、良し悪し・自分に合わないの三択に移行していくのではないかな。

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このページは、不破雷蔵が2020年10月 4日 07:15に書いた記事です。

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