「誰でもよかった」で強い人に向かわない件

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通り魔的な犯罪で犯行を成したものがその理由について「誰でもよかった」と説明する件。弁護士がそう言えと指図したのかもしれないし、報道のフォーマットで色々言われているけど全部が「誰でもよかった」とまとめられているだけなのかもしれないけど、ともかく「誰でもよかった」というフレーズがよく使われる。けれどそういう事案では多分に被害者は弱い立場にある人。華奢に見える女性とか子供とか。

どうしてなんだろう。本当に「誰でもよかった」とアトランダムモードになるのなら、屈強な男性とか相撲取りとかプロレスラーとか警察官にアタックする可能性だってあるはずなのに。

で、これについて色々と考えて、一つの結論に至ったのが上の引用話。本当に心底バグって何の見境も無くなると、目に留まった人をターゲットにするので自分より強そうな相手との争いになることもあるけど、大抵においては「誰でもよかった」と認識できる程度の思考能力が残っている場合、野生の本能的な観点が強く前面に出てくるので、自然に自分より弱そうな存在をターゲットにするのではないかな、と。動物が狩りをする時に、自分より強そうな相手に刃を向けるという話はあまり聞いたことが無い。そういうレベルでの「誰でもよかった」。つまり、人間というものが持つ自制心とか倫理観を失った領域であり、生物としての本能はまだ残っているという感じ。

だからあまり話は聞かないけど、外見がよわよわな人でも、実は黒帯の所有者とかだったりすると、「誰でもよかった」な人がアタックをして返り討ちにあうというパターンが成立する。漫画などでは時折見かける話だけどね。

実のところ「誰でもよかった」という話そのものケースバイケースだからすべてが一つのパターンに当てはまるというわけではないけど、「なぜ誰でもよいのなら強そうな相手にはほとんど立ち向かわないのか」という疑問はこれで説明ができると思うのだな。

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このページは、不破雷蔵が2020年9月 3日 07:27に書いた記事です。

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