ツイッターアカウントのハッキング事案

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米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)やバイデン前米副大統領ら複数の米著名人のツイッターアカウントが15日、一時的に乗っ取られる被害にあった。いずれも暗号資産(仮想通貨)「ビットコイン」による送金を促す内容が投稿されており、米メディアはハッカーによる詐欺行為だと伝えている。


ツイッターは15日、「現在調査中で、修正に向けて対策を講じる」との声明を出した。その後、ツイッター上で「今回の事態に対処する間は、ツイートしたりパスワードを変更したりできなくなる場合がある」と表明。サービスが一時的に止まるリスクがあると示唆した。


先日発生した不特定多数の有力認証バッジ付きアカウントが乗っ取られ、スパムメールでお馴染みの「お金倍にして返すから一定額をビットコインで送付しろ」をツイートした件。特定アカウントではなく、多数が同時に、しかも認証バッジ付きアカウントがやらかしたことで、リストアタックなどの方式ではなく、何らかの形でシステムに介在したタイプのハッキングではないかなという感はあったのだけど。

このトラブルとそれへの対処で一部アカウントが一時的に利用できなくなるという問題も発生した。


で、結果としては現在も調査中だけど、いわゆるソーシャルハッキングによってツイッターの内部関係者経由で管理ツールを操り、有名な認証付きアカウントを乗っ取ったということらしい。ただ現時点で公式な最終結果発表ではないのだけど、その内部関係者が「ソーシャルハッキングを受けて管理ツールを乗っ取られた被害者的なもの(ハッキングにやられるという間抜けな部分はある)」「ハッキンググループに加担した、あるいはその一味で、積極的に管理ツールを使わせた」のどちらなのか、まだはっきりとしていない。というよりはどちらともありうる的なことをにおわせる内容になっている。

どれほど堅甲なシステムでも、それを管理操作する人がざるだったり、丸め込まれたら、システムのレベルの高さなど関係無くなってしまう。金で丸め込まれた、あるいは信奉的な面で信仰心から手掛けてしまった、とか色々と可能性は考えられる。

どちらの原因にしても、いかなるシステムでも同様の問題が生じる可能性があるだけに、事は重大。少なくとも該当する内部関係者は特定されているはずだから、早急に、そして正しい実情の精査と報告、そして何よりも対策を講じてほしいものである。

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このページは、不破雷蔵が2020年7月17日 07:54に書いた記事です。

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