「宝くじが売れない、なぜだ!?」「ぼったくりだからさ」

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一獲千金を狙い手に汗握る恒例の「年末ジャンボ宝くじ」の抽せんが近づいている。ただ、近年は賞金の高額化が進む一方、宝くじ全体の売り上げは伸び悩む。さまざまな要因が指摘される中、宝くじを管轄する総務省(旧自治省)OBで選択式宝くじ「ナンバーズ」導入に関わった兵庫県の井戸敏三知事は「当たらないからだ」と苦言を呈した。昨年度の売り上げは3年ぶりに回復したものの、運営側は打開策を模索している。

そもそも期待値が1未満のものはいくら買っても統計上は儲けが出ないのが当然なわけで。ギャンブルはさらに自分の意志でコントロールできる部分がほとんどないことを考えれば、儲けが出る出ないなんてことを考える以前の問題だったりする。さらに宝くじの場合は自分で選べる要素がほとんどない以上、マジで運次第でしかないわけで。その上期待値についても、競馬や競輪などが75%ぐらいなのに、宝くじは45~50%ほどでしかない。

どこぞのえらいお方が「売上の一部は自治体に還元しているキリッ」とかドヤっても、具体的にどれほどの額がどのような分野にという具体性がなければ、モチベーションを高める要素にはなりえない。芸能人を招集してアピールという話も、下手をすると「そういう費用をリターンに還元しろ」と言われかねない。

若者はその辺をある程度知っているから、宝くじを敬遠してしまう。賢いだけのお話。

宝くじをより多く売りたいのなら、期待値を上げて還元する先をより明確化する。そして例えばコンビニでも購入できるようにする(すでにBIGなどは買えるけどね)。2012年2月14日に発売された「東日本大震災復興支援グリーンジャンボ宝くじ」が非常によい例ではあるのだけど(還元先の明確化という観点でも)、それに続くものがないってのは、やはり販売ルートを牛耳りたいという思惑があるんだろうな、と。

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このページは、不破雷蔵が2019年12月31日 07:09に書いた記事です。

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