ランキングの功罪

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ぶっちゃけた話、今件はケースバイケースではあるし、功罪合わせて存在している場合もあってその時にはどちらがより強いかを見極めて判断すべきなんだけど。CGM(Consumer Generated Media。掲示板のように利用者が色々と書き込んだりなどをしてサービス全体のコンテンツを作り上げ価値を高めていくようなもの)ではランキングの存在ってのはメリットもデメリットも大きなものがある。

ランキングがあればやる気が出る。上位に上がれば注目されるかもしれないし、バズりやすくなる。目標を設定しやすくなるので、モチベーションが高まる。

ただ一方で、普通に利用している人はガイドライン、お勧め的な存在としてランキングを見てしまうから、ランキング上位組にアクセスが集中してしまう。管理運営側もお得意様扱いをしなきゃならなくなるので、エリート層的なものが形成されてしまう。アクセス数を出来不出来と認識して(しかも大抵はその通りとなるような報酬システムが連動している)、それをめぐってのいざこざや階級闘争、宗教戦争的なものが容易に発生する。さらに上位組のパターンを真似すれば似たようなアクセスが望めるかも、順位が期待できるかもとクローンが多数展開され、多様性が損なわれるリスクがある。

結局この辺りは運営側の思惑がどのような方向を見ているか次第で、多様性を重視したいのならばランキングは無い方がいい。そもそもランキングを気にして他人の真似をするような人は、ランキングが無ければ創作そのものをしないのではとの意見もあるだろうけど、All or Nothingというわけじゃないからね。

ランキングは便利なツールには違いないけど、それが大きな副作用を呼び起こすこともある、というわけだ。

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このページは、不破雷蔵が2019年11月22日 07:20に書いた記事です。

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