ネット販売のチートわざ

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先日の【「売れていないから買って」とする宣伝はどうだろうか】に連なるお話。要は購入してもらうためには、まず対象を知ってもらわねばならない。知らなければ判断そのものが出来ないから。そして知ってもらう方法は数が多ければいい。成功するまで何度でもチャレンジとか、犯人を捕まえるためにあらゆる交通網に規制線を張るとかいうのと同じ考え方。

環境が変化すれば、「方法」として使えるものも変わってくるし、増やすこともできる。ツイッターが意思疎通ツールとして有益だと判断されれば、公知媒体的な使い方を色々と模索するのもあり。無論、騙したり、炎上商法とかステルスマーケティングのような、発覚するとネガティブな結果が出てしまうものは論外。短期的には益が出るかもしれないけど、中長期的には失敗の火種となる。ごく希に上手く行く場合もあるけど。


で、この方法論ってのは実のところとても賢いし、環境を大変よく分析した結果ではある。「今日のおすすめ」とか「当店のセールスベスト3」ってのを見ると、一定数はそれを信じて選択してしまうってのは昔から良くある話で、ネットではその傾向がさらに強くなる。ランキングとかの数量的データに対する信奉性は強いから。あとは、話題に乗りたいという気持ちが強いってのもあるな。売れているという事実がさらにセールスポイントになっていく。だからそのセールスポイントを得るために、一時的に損をしてもいいからとにかく売っていく。

......もっともこのネットにおける方法論も、実のところは随分と前から行われていたりする。啓蒙系の本とか、ネット商材系の本では多分に。いわゆるアマゾンキャンペーンで発売直後ならオマケの本とかテキストがついてくるとか、グループ内でまとめ買いして新発売の本のランキングを底上げしちゃうとか。一瞬でも上位につけば、箔がつくのでそれをセールスワードにできるからね。

ただしこれも一般に浸透して乱立すると、数字やランキングそのものの信憑性が薄れてしまう。現状でアマゾンのコメントの信憑性が、ステマの横行でマリアナ海溝レベルになっているのが良い例だったりするのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2019年10月 5日 08:01に書いた記事です。

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