人身事故のスマホ撮影と報道のモラルと

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JR新宿駅(東京都新宿区)で2日に起きた人身事故で、救出作業のために現場を覆っていたブルーシートの内側にスマートフォンを差し込んで撮影しようとする利用客が複数いたことが3日、JR東日本への取材で分かった。駅員はアナウンスで「お客さまのモラルに問います」と撮影をやめるよう異例の呼び掛けをしたという。

事故現場では凄惨な状況になっている事も多く、その情景はあまり目にするものではないし、好奇心のネタでもなく、ましてや他人にお披露目するないでも無い。鑑識とかならともかく、一般の人が撮るようなものではないし、インスタ映えとかするはずもない...のだけど、お構いなしにスマホで写真を撮る人が後を絶たない。

今回はアナウンスが行われたことで話題に上ったけど、これっていくつか考えさせられる話には違いない。ツイートで指摘しているけど、そもそもこれってカメラを向けた人の少なからずは、そういうことを教えられてないと思うのだよね。だから「モラルに問う」と言われても、何のことだかわからない。モラルってのは学んで形成されるものだから、学んでいない人になぜ知らないのかとツッコミを入れても首を傾げるだけ。

よく考えればよくないことかもしれないなあ、ぐらいの認識はあるかもしれないけど、それよりも日常での慣習となった「何か変わったことがあれば写真に撮る」とか「ウケを狙えるかもしれない=自分の利益になる」ことが優先されてしまう。

ネタ話としてはよく出てくるけれど、スマホの使い方の教習所を作り、それにパスして免許取得をしなければ使えないってぐらいの措置も必要かもしれない。あるいはパソコンで変なサイトに意図的なアクセスをすると、ウィルス感染して痛い目にあうというような実害が無いとダメなのかもね。


無論他にも理由は多々あるけど、指摘されている通り、マスコミが普段から似たようなことをしているし、その所業をネット上で容易に把握できるようになったってのも大きいような気がする。さらにアピールをすることでマスコミからアプローチを受けるかもしれないという期待すら生じてしまう。

今件で仮にマスコミが「一般のモラルが低くなった」という論説を出したとしても、おまゆう、で終わってしまう、そんな話なのだな。

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このページは、不破雷蔵が2019年10月 4日 07:19に書いた記事です。

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