年金の未納率、数十パーセントという話があるけれど実は...

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先日ちらほらと目に留まった国民年金の未納話。巷では20%だの30%だのが未納者で、随分と払っていない人がいるもんだなあとか、これだけ払っていない人がいれば噂されている年金の崩壊も間近なのでは、という誤解を連想してしまう人もいるかもしれない。

で、厚労省の資料で改めて確認したところ、数十パーセント云々の未納者ってのは国民年金第1号被保険者のみに限定して計算した結果。1号ってのは自営業とか学生のお話。給料から天引きされて納付している2号・3号の加入者のことは除外した計算になっている。そして2号・3号はほぼ100%の納付率(企業側がちょろまかしたり違法に支払いをしていない場合もゼロではないけど)。

直近のデータとなる平成30年度の分は上記のようなもので、年金制度全体における未納率は数%でしかない。概算すると2.0%。公的年金制度加入者が50人いたとすると、未納者は1人のみ。

数十%も未納者がいるって話もまた、数字のトリックの一つではあるわけだ。

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このページは、不破雷蔵が2019年7月17日 07:25に書いた記事です。

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