料理はコスパで考える

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誕生日とか祝い事とかご褒美的なものとかのようなイベントとして食事を考える場合ならば話は別だけど、日々の糧という観点での食事、生活維持のための食生活を考えるのなら、コスパを第一に考えるべきではないだろうか、という話。期待値計算とかCOL(生活の質)の概念を念頭に置くと、最適解は大体こんな感じになる。

料理の話だから味気ないじゃん、というシャレになってしまうかもしれないけど、現実問題としてはまさにこれ。自炊は確かに健康的で節約もできて皆が目指すべき...というイメージがいまだに強いのも事実だけど、周辺環境が色々と変わってきたことで、すべての人においてその選択肢がベストになるとは限らないってのが実情なのだよね。

当然、食事制限などで特定の成分の摂取が制限されている場合は、市販の提供物に手が付けられない場合がある。アレルギーとかがよい例。けれどそのような制限が無い、ゆるい場合は、整備されている環境を利用することで時間や手間を節約できるし、料理の味や量で得られる満足度も一定度合い以上のものが必ず確保できるし、準備や片付けの楽さまで考えると、どちらを選ぶかっていう選択は昔とは随分と違ってくる。

中食的な考え方、つまりご飯だけ自炊しておかずなどはスーパーやコンビニで調達したりレトルトや冷凍で用意するってのもあり。そしてそれが十分健康的なものとなる選択の仕方も可能。


頑なに健康的な食生活のために自炊を勧める人って多分、こうなんじゃないかな、という推測もある。それが指摘した「昔の常識で既存品の購入や自炊を考えている」ってこと。古き良き時代の家庭の食卓、店での食品はなんか怪しげなもので冷えたまま、的な。今では随分と調理技術も進んでいるし、加工食品にいたっては多様な研究の成果がもりもり出ている。

あとは調理器具そのものの進化。特に電子レンジ。恐らくは電子レンジの存在をまるきり頭からパージした上で、自炊が大事、中食反対的な考えすらしているのかもしれない(電子レンジが普及し始めたのは随分と前の話なんだけどな)。

特にここ数年の中食系やレトルト系の食品の進歩と提供インフラの浸透は劇的なもの。そりゃエンゲル係数も上がるわな、という感じではある。

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このページは、不破雷蔵が2019年5月30日 07:18に書いた記事です。

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