ニートやロスジェネに農業をさせろという話

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これは当方も以前からそんな感じを覚えていたのだけど、一応簡単にでも覚書をしておいた方がいいのかな、ということで。非労働力人口としてカウントされる状況になっている人も多いであろう、自らが望んでなったわけでは無いニートやロスジェネと呼ばれる人たち(ロスジェネってのは厳密には世代全体を指すけど、ここではその世代のうち労働環境において恵まれない、虐げられた結果に陥った人たちという狭義の意味合い)。

そういう人達に、やれ自衛隊に強制入隊させろだの農業に従事させろという話が出てくるけど、指摘されている通り、そのような話にはいくつかの問題がある。まずは対象となる仕事を軽く見ていないか、侮蔑したような表現になっていないかというもの。同時に、ニートやロスジェネを、仕事ができない低能者としてまとめてしまっているのではないかというもの。何か色々な意味で違うだろそれ、という感じではある。

第一指摘されているようなお仕事は大昔のイメージとかをそのまま引きずって語られている気がする。今では農業にしても自衛隊にしても、単純労働とはわけが違うのだけどね。さらにこういう話には「つけるべき仕事というのは、現在手が足りないのだよね、ならばそれだけ高給が期待できるのかな?」というツッコミをしたくなる。


一方で、昨今においてちらほら見聞きする、単純作業......というか比較的専門職には見えないような職において、人材の質が低いがための悲劇の話については、見方を変えると、そういう本質の持ち主ですらその類の職につけるぐらい、労働環境が改善してきたのかな、という考え方もできるよな、と。大学の質が落ちてきた、大学生の学力が低下した云々ってのも、要素の一つとして、たくさんの人が入れるように基準が下がって来たというのもあるのかなとか、と同じかと。平均値の罠、とでもいうのかな。

それと同時に、労働に関しては、技術的なもの、専門的なものにはなかなか人が就きにくいのだから、相応の対価が必要になる(自動車免許を持ってないとダメだとか、さ)。それと同じで、普通の人なら就きたくないような仕事、昔なら3Kと呼ばれていたようなもの、に就いてもらうのにも、相応の高い手取りが必要ってのが当たり前となるべきではないかなという気がする。

昨今の中小企業の人材不足もつまるところ、そこにあるのだけどね。さらに見方を変えれば、そういう問題が出てくるってのは、労働市場が正常に動作している証ではあるのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2019年4月28日 08:02に書いた記事です。

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