情報ロンダリングと都合のよい解釈

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最近......というほどでもないけど、(旧)共産圏で日本支社の類があって日本語で情報提供をしている媒体は、少なからずが該当国の政府の息がかかっているので、その国のプロパガンダ的な話が多分に盛り込まれている。さらにそういうところが他国のメディアの発信情報を使う場合、曲解したり意図的な誤解釈をしたり、はては語っていないことを語っていたと伝えたりで、かなり無茶苦茶だったりする。

これはいわゆる勲章効果を狙った、というと大げさすぎるのだけど。元々プロパガンダ的な情報発信で、事の真偽は知ったこっちゃないし、どの道聞き耳を立てる人の中で情報源をたどって確からしさを確認する人などいないだろうという思惑の下にやってる次第。

ただ、国のプロパガンダ機関云々は別として、勲章効果を狙った意図的な誤解釈やら曲解やらねつ造による、他国メディアの悪用的引用は、何も中国やロシアに限った話ではない。日本の報道メディアだって日常茶飯事だし、下手をすると日本発の情報が米国の報道を介して再配信されるようなパターンで、発信元に都合のよい内容によじ曲げられているってこともあったりする。

恐らくはこの類の悪用的引用、いわば情報ロンダリングは、インターネットが普及して一次情報の取得が容易に可能となり、精査ができるようになった最近になって生じて来たのではなく、昔からごく普通に行われてきたのが判明するようになっただけの話なのだろう。頭の痛い話ではあるし、まさに


これ以外の何物でもないのだな。

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このページは、不破雷蔵が2019年2月 6日 07:45に書いた記事です。

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