国などの公的機関が事業を行う理由

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お金儲けのためではなく、採算が取れないけど社会維持・繁栄のためには欠かせない事業を行うためです。以上。......で終わってしまうと身もふたも無いけど、そもそも論として国などが事業を行う理由はまさにそこにあるのであって、その前提を無視して「赤字だとダメ」ってのはいかがなものかと。また、黒字でも一時的なものである可能性が高いとか、民間の経済原則に任せると弊害が多々生じてしまうものもまた、国などの公的機関が行わないといけないわけだ。インフラなどが良い例ではある(だから鉄道とか郵政事業の民営化は失敗。あの時は「国が赤字を出すのはよくない」という財政緊縮論的な亡者のプロパガンダに押された感は否めない)。

無論、選択肢として民間事業による手厚いサービスってのも用意されていいわけだ。医療なら病院の個室に入って手厚い看護を受けられるようにするとか、ね。

というよりはむしろ話の筋道が逆で、採算は取れないけど必要不可欠なあれこれを構築維持していくために国などの組織があり、その行動リソースとして税金が徴収されているわけだ。この辺りはお金の仕組みとか経済の構造とかを認識していれば、容易に理解はできるはずなのだけどね。

だから本来は、国のやっている事業は赤が出て当然なのだけど、その辺りはどこまで知られているのだろうか。

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このページは、不破雷蔵が2019年1月17日 06:55に書いた記事です。

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