「人手不足」と騒ぐけど、一番不足しているのは報道の「人材不足」では無いか

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人手が足りないから外国人労働者を云々的な話につながるような雰囲気をかもすというか、そういう話があるので話題性をゲットしやすいからなのか、この類の報道がよく目に留まるようになった。代わりに、リクルート社の月次のバイト時給の話で「また上がったよ、環境がよくなってるね」的なものが聞かれなくなったのも併せ、要は「数年前までのデフレ期のように低賃金でこき使える、いざとなればすぐに切り捨てできる奴隷労働力が手に入りにくくなった」に過ぎないし、外国人労働者云々も多分にそういう属性のを求めているんだろう、的な感は強い。実際、景気ウォッチャー調査などで中小企業の人材不足の内情を見聞きすると、そういう話が山ほど出てくる。

今件も、いかにも人材不足で倒産増えてる、ヤバいよね、深刻だよね的な印象のあるタイトルではあるけど、記事の本文の限りでも、従業員の人手が足りなくて倒産したとの件数は少数に過ぎない。「「社長や幹部役員の急死、急病などによる「後継者難」による倒産」」が最多なら、むしろ外国の方で有力な能力を持つ人を呼び寄せるべきではないのか、という話なんだけど、一連のあれこれではそういう話はほぼ皆無に等しいんだよね。不思議不思議。

「社長や幹部役員の急死、急病などによる「後継者難」による倒産」とあるけど、上層部の高齢化による所が最多理由。まぁ、たまには交通事故などもあるのだろうけど。そして、後釜を事前に確保しておかない準備不足による自責が多分。経営者が高齢で「後継者不足に悩む企業のために」云々という話やサポートのあれこれは、もう十年以上前から話にあがっているので、それに応対していなかった企業側の問題......

......って今書いて気が付いたけど、社長や幹部役員が単独で亡くなって後継者難が生じるのって、小規模企業とか親族企業だよな、これ。中規模以上の企業なら、そういう理由で倒産するって考えにくい。と、なると先日指摘された「多分に高齢な経営者が受給している年金を当てにして、かつかつ状態で会社を回しているので、後を継いでも経営が成り立たない」って事例が多分にあるんじゃないのか、これ。


結局人手不足の問題の多分は、企業自身の認識の問題に他ならなず。加え、その辺りの分析もせずにひたすら人手不足ガーと騒ぎ立てる報道内容を見るに、一番問題なのは報道界隈自身の人材不足では無いのかな、と思ったりもする。

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このページは、不破雷蔵が2018年11月18日 07:10に書いた記事です。

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