昔の集合住宅のトレンド「今の地域を離れたくは無いけど1階に引っ越したい」

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今では条例や法が厳しくなって低層の集合住宅とかでもエレベーターは必要不可欠的な雰囲気になってるけど(さすがに2階建てのではあまり見られないけどね)、昔はもう少し話としては緩やかで、6階以上ならともかく5階ぐらいまでは階段でOKという感じだった。

団地とか集合住宅的な分譲マンションなどでは4階や5階建てで、上記写真にあるような対面の住宅向けの階段があるのみってパターンのが結構多いんだよね。同じ階を共通の廊下でつないで両端と中央に階段があるというのは、一棟が大きなタイプでないとあまり見受けられない。

で、そういう集合住宅における今のトレンドは1階なのだそうな。理由としては、その集合住宅に長年住んでいて年を取り、地域環境に慣れ親しんでいるのでその場から離れる形での引っ越しはイヤだ、でも上の階だと行き来が大変なので1階がよい、とのこと。エレベーターをつけるにしても負担が大きいし、共通通路で同一階がつながっていないタイプだと必要数が多くなる。それらに手をつけるぐらいなら、建て替えた方がマシということで、最善策が「1階への引っ越し」となってしまう。

先日話を聞いた不動産の中の人の話によると、1階はかなり需要があるけど、2階以降は逆に供給ばかりが多くて売却も大変だというお話。こういう実情もまた、ちょいと古めの住宅街の過疎化を推し進めるのだろうなあと思ったりもする。

自治体はいっそのこと、2階以上の物件に関して補助金を出して安価で住めるようにでもしないと、ますます過疎化が進んでしまうのではないかな、という気がする。2階以降の空き部屋が増えると、その地域の商業利用者が減るので、お店の利益も減るから商業もし難くなる。するとお店をたたむケースが増えてくる。そうなるとますます人が出て行ってしまうというネガティブスパイラル状態。

家賃補助するからここに住んで消費して、というわけだけど...若年層は昨今では多分にネット通販を使うので、思ったほどには効果はないかもしれないな、という感もある。まぁ、何もしないよりはマシだろうけどね。

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このページは、不破雷蔵が2018年9月25日 06:53に書いた記事です。

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