朝日新聞の謝罪記事とnoindexと

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朝日新聞の慰安婦問題にからむ英語版記事2本がインターネットで検索できないような設定になっていたことが分かった。朝日新聞広報部は産経新聞の取材に対し、「記事を最終確認するため社内のみで閲覧できる状態で配信し、確認を終えてから検索可能な状態にした。その際に2本のタグ設定解除の作業が漏れてしまった」と説明し、24日までに設定を解除した。


朝日新聞広報部の回答「2014年8月22日に慰安婦関連の英語記事を複数本、デジタル編集部が配信しました。公開前に記事を最終確認するため、いったん社内のみで閲覧できる状態で配信し、確認を終えてから検索可能な状態にしました。その際、2本のタグ設定解除の作業が漏れてしまいました。現在は修正してあります」


ここ数日来問題になっていた、朝日新聞の二つの吉田問題のうちの吉田証言に関する、謝罪文の英語版について、肝心の記事が意図的にnoindex化されて検索エンジン逃れをしていた件。まぁ、テキストをグラフィック打ちして画像データとしてベタ貼りするよりはマシなんだろうけど、あまりにも姑息すぎるとして四方八方からツッコミまくりで、ようやく法人系サイトが突っ込んで「ごめんなさいね、てへぺろー」とした次第。

吉田証言問題も過ちを一部認めるまでに数十年かかったのだから、noindexを取り忘れるのも4年かかるのも仕方が無いよね、ってんなわけあるかい。そういや似たような話を以前某チャット系サービスの話で書いた記憶があるような。

作業中の文章に対しnoindexなどの検索エンジン除けタグを配することはよくあります。もっとも、大手新聞社などの法人サイトの場合、リスクを考えればむしろ、非公開で表示の確認ができるプレビュー機能を用いるはずなのですが(ブログサービスでは必ずと言ってよいほど実装されている、あの機能です)。また、たまたま偶然に同一性質の2本の記事のみ公開対応を忘れ、たまたま4年間も放置されていたのも不思議な話です。


また、「英訳版」の記事にも関わらず、該当記事が日本語版『朝日新聞デジタル』に掲載されているのも少々不思議な話ではあります。本来優先順位が高い、海外向けには発信しているのでしょうか。

なお

noindex...検索結果に表示させない
nofollow...検索ロボットにページ内のリンク先へはアクセスさせない
noarchive...検索エンジンのデータベースに保存させない

です。


忘れてました、てへぺろーとのことだけど、どうも色々とおかしな話ではある。「どんだけ自分の過ちを認めたくないんだよ」とあるけど、恐らくその認識は間違いで、朝日新聞側としては自分達が間違ったとは思っていないのだろう。やっかいな難癖クレーマーに我々の素晴らしい方策が暴露されて要らぬ非難を浴びてしまった。仕方が無いから謝ったふりをして戻そう、という程度の話。同じ属性の記事だけなぜかたまたま公開対応を忘れてしまったというのは、どれほどの確率なのだろうか。

まぁ、これが朝日しぐさというものなのだろう。

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このページは、不破雷蔵が2018年8月25日 07:59に書いた記事です。

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