大卒内定率が過去最高に

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この春に就職する大学生の内定率が去年12月1日の時点で86%に達し、過去最高になったことが分かりました。


文部科学省などは、全国の大学4年生の学生ら約6000人を対象に就職内定率を調べています。その結果、去年12月1日時点での大学生の就職内定率は、前の年の同時期に比べて1ポイント増え、86.0%となりました。1996年の統計開始以来、過去最高です。12月時点の就職内定率は、リーマンショック後の2010年に最低の68.8%となって以降、7年連続での上昇となりました。


文科省と厚労省が共同で定期的に発表している内定率のお話。先日その最新値が発表されたという事で報道が。今件は後ほど本家サイトで分析するけど、過去最高値ということで素直に喜びたい所。無論これは就職を希望した人のうち内定をもらえた人の割合(複数内定をもらっている人は件数をそのまま報告してるから上げ底じゃないのかという指摘もあるけど(つまり1人で10件内定をもらっていれば残り9人が内定ゼロでも内定率は100%になるよという主張)、尋ねられているのは内定をもらえているか否かだからそういうことは無い)。

また、今件は朝日新聞の記事だけど、最後に「この調査は、契約社員や自営業など非正規雇用を希望する学生の結果は反映されていません」というのを加えている辺り、「景気が良くなって悔しいのお」的な雰囲気がかもされているのが何ともアレ。そもそも契約社員はともかく自営業は非正規雇用じゃなくて正規・非正規の縛りとは別の物。また、自ら望んで非正規や自営業・自由業を求める人の場合は個々の事情があるのだろうし、内定率まわりの論議からは範ちゅう外となる。なぜこの報に加えたのか、理解に苦しむ。

他方、ちょいと気になることも。今年度の内定率発表から、これまでは同じタイミングで伝えられていた高校生や中学生の内定率に関する発表が無くなっている。文科省限定では別のタイミングでちらほら出ているけど厚労省とは別物だし、前年度までの様式とは別。前回発表分は高卒予定者の就職活動解禁からまだ間もないから発表を留保しているのかなと思っていたけど、今回も未発表なので事情は異なるようだ。

一応厚労省に問い合わせのメールをしておいたけど、この類の質問は返事がくるかどうかも分からないし、あったとしても一週間ぐらいは待つ必要がある。少なくとも今回分は、高卒などの内定率は無いものとして記事を作らなきゃいけないなあ、と。

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このページは、不破雷蔵が2018年1月18日 07:07に書いた記事です。

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