雑務、総務、事務員は大切な黒子であり欠かせない存在

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研究員や専門職にある人は、その主事業を成すために存在しているのに、他の雑務に追われてしまったのでは、効率の良いどころかまともな力の発揮もできやしない。そのために事務員や総務や雑務係というのが存在していて、それらの人たちは自身では目立った功績を上げることは無いけれど、縁の下の力持ちとか黒子的存在で、全体を支える大切な役割。

お店ならばお掃除をする人とか、商品をお店に運ぶ人。軍隊ならば各種計算をしたり補給をする人。それらが実績を直接挙げていないからと、無駄だから切り捨てると、主事業にある人がそれらの雑務にも追われることになる。補給の無い軍隊がどうなるか、現地調達するの? 無茶ではある。しかしそれと似たようなことが、今の「無駄の切りつめ」「節約」という言葉で振り回されている。

そりゃ色々な方面への雑学を触っておいた方が、知識や発想法で新たな見識が得られるかもしれない、その観点では色々と手をつけておいた方がいい。けれど、それにかまけて本来やるべきことのリソースを食われてしまったのでは本末転倒。かつての魔女裁判的な「公開仕分け」がよい例で、世にアピールする営業・広報的役割を、現場の人たちにさせてしまう辺り、おかしな話。


専門的なことをする人に他の雑務を与えることで、一時的にはその雑務についていた人たちの人件費を節約できるので、コスト的な効果が出たように見える。けれど確実に専門職の人たちの専門業へのリソースは削られるので、結果的にはマイナスとなってしまう。要は、目先のお金勘定しか能がない人たちの所業なんだよね、事務職などを削ったり追加しないってのは。

まぁ、お金をまともに使えない人は、単なる無能でしかないってのは、しっかりと認識させる必要があるのだろう。金額的に削れば大戦果、功績を上げた人は有能ってのがまかり通っているってのは、結局自分の首を絞めるだけなんだけどな。

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このページは、不破雷蔵が2017年12月11日 07:32に書いた記事です。

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