「実を言うとマンガ業界はもうだめです。突然こんなこと言ってごめんね。でも本当です」

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以前にも何度か「新刊発売時の本屋さんでのイベントや記念色紙、特典イラストの類は作者の持ち出し」「新刊の宣伝は筆者自身がやるべし」などといった、本来編集の仕事であったり対価が発生すべきあれこれに対し、筆者側の負担が増えているよね、ネット時代でその辺りは楽になるはずなのに、むしろ逆に負担が増えているのは何でだろうという話をしたけれど。業界側がアップアップをしているから、筆者側にアウトソージングしているってのが正解というお話。でもそれでいいのかなあ、という指摘も合わせ。

「それって絶対おかしいよ」と魔法少女ばりのセリフが出てしまう。というか、これもまた別所で言及したけど、新人を育てたり仕事をしている人がちゃんとした生活ができるような対価を支払わない企業は、自身の存在意義が無いと主張しているのとあまり変わらないし、業界そのものをたこ足のように食っているだけなんだよね。副業するな、でも副業しないと食っていけないような微々たる対価しか払わんっていう矛盾するお話とあまり変わらない。


出版業界の台所事情も認識しているけど、多分に甘えとか割り切りの無さとか市場調査不足とかって部分を、単純に少子化とかネットとかのせいにしているところが大きい気がする。環境が変化したらそれに対応する進化をしなきゃ生き残れないのは、生命体の大原則。

「同人活動やインターネットの作家支援サービスを活用した方がずっと稼げる状況になっています。コストパフォーマンスが悪いので、商業の依頼は受けないという作家さんも年々増えてきています」という話も、驚きを持って目にしたけど、それが事実であるのなら受け入れるしかない。出版業界側がそれはイヤだというのなら、相応の対価を支払うしか手は無い。さらにいえば「雑誌に載せるのだからそれがモノスゴイパワーになるから、それが超対価だ」という認識をしているのなら、「うちのサイトに載れば箔がつくから原稿料は無し」「テレビに出れば有名になれるからタダで商品寄越せ」というヤクザまがいのお話とどこが違うのだろうか。

この類の話は往々にして、少しずつ、でも確実にむしばんでいくタイプの病だったりする。早期発見ができてもそれを認識せずに目をふさぎ、体の良い敵を掲げて大騒ぎし、自分達は悪くないとしてこれまでの体系を頑なに維持し続ける。その方が楽だし、心配もいらないからね。先日の某社の「図書館が悪い」もよい例じゃないかな。

情報のアップデートは大切だし、その新しい情報に基づいた環境のカスタマイズも大切なのだよね。

            

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このページは、不破雷蔵が2017年10月20日 07:45に書いた記事です。

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