住宅の設計構造における「ルンバブル設計」という概念

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居住者の高齢化に伴い需要が高まる住宅のリフォーム。要は利用者の身体能力に適応した構造に作り替えたり補助を成すような感じ。お風呂の出入りをしやすくしたリ、階段の手すりを使いやすくしたリ、あるいはエレベーターをつけたり、廊下に手すりを新設したり、部屋の段差を低くしたリ。

当人が自覚しているのならまだしも、自覚しないうちに身体能力が落ちており、以前のままだと思って行動していると、ちょいとした挙動がトラブルのもとになる。科学関連の体験コーナーで体に不自由さを覚えたり歳を取った時の疑似体験をするってのがあるけど、あれと似たようなことを当方は以前、内臓疾患で入院する前にある程度の期間体験しているので、すごくよく分かる。何気ない挙動が大変苦労するものとなるし、普段意識もせずにしているあれこれで、つまづいたりしてしまう。

身体能力が衰えた人のための住宅設計の視点の一つとして「ルンバブル設計」なるコンセプトは非常に分かりやすい。語呂も結構ステキ。これは自動掃除機のルンバが行き来できるような、凹凸の無いような構造にしようというもの。

見方をかえると、身体能力が衰えた人の行動は、ルンバと同等だと認識しても良いってことになるのだろうな。ほんの数センチの段差も乗り越えられない......となると、部屋と部屋の間の行き来もできなくなってしまいかねない。

あらかじめそのような構造で設計されている住宅ならいいのだけど。というよりは発想の転換で、そのようなコンセプトで作られた住宅なら、長年住み続けることができるというセールスポイントが付加できるような気がする。

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このページは、不破雷蔵が2017年8月26日 07:59に書いた記事です。

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