日テレの「バトルシップ」が「事故連想」で放送中止に

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日本テレビは19日、23日午後9時から予定していた映画「バトルシップ」の放送を中止すると発表した。米国の軍艦がエイリアンとの戦闘で沈没する場面などが、静岡県・伊豆半島沖で起きた米海軍イージス駆逐艦の衝突事故を連想させるためという。

昨今では共感性のある、盛り上がりを覚えさせる番組を観ながらソーシャルメディアでネタを交し合う、ニコ動的なリアルタイム視聴が一つのテレビ視聴性向となっている。一体感を覚えさせるというか、コミュニケーションツールとしてのテレビとソーシャルメディアの融合という観点で、非常に興味深い話ではある。「ラピュタ」などが有名だね。

で、そのネタ作品の一つとして知られている「バトルシップ」が週末に放送予定ではあったのだけど、先の米駆逐艦の事故を受けて、その情景を連想させるとの配慮から中止となってしまった。

「配慮して中止」。さらりと聞くとそれっぽいけど、それはいったい誰に対しての配慮で、それを配慮される側は求めていたのだろうか。そんな話は聞いていない、少なくとも公知はされていないのだけど。米大使館や在日米軍からの通達でもあったのかな(あるわけはないだろうけど。あったら内政干渉だからね)。

「事故を連想するから放送中止」というのもおかしな話。連想するから映画の放送はダメとする論拠が正当性を持つのなら、すべての事件事故報道はダメになる。特に事案発生直後のは。となると、中止の理由である「連想する」は大義名分であり、本質は別のところにあると見た方がよいのだろうな。

で、色々と考えてみると、内部事情としては一つに単純な自主規制的なものがあるのだろう。そしてもう一つは、何事も無かったかのように放送すると、正義感あふれる視聴者などから「事故に配慮しろ、なぜ放送した」的なご意見が来たり、それを聞きつけたマスコミがツッコミをいれて騒ぎとなるからだろう。そうなったら、「社会的正しさ」を振り回され、何らかの処分が下されてしまう。そのようなリスクを生じさせるぐらいなら、放送を中止した方がリスク回避としては正しいものになる。


そして「バトルシップ」はすでにアマゾンでプライム会員向けに無料公開されている。恐らくは通常よりも多くの人が視聴することになるだろう。そして指摘されている通り、huluのライバルであるアマゾンへの注目がさらに高まるというのも、色々な意味で皮肉ではあるのだな。

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このページは、不破雷蔵が2017年6月20日 07:01に書いた記事です。

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