偏向・扇動報道の良い例を「ゴルフ対談」への賛否に見た

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毎日新聞からヤフーニュースに転送された記事。タイトルは「首相とトランプ氏ゴルフに与野党で賛否両論」。何度か触れている通り、政治家や企業の偉い人などによるゴルフ対談の類は、本当にゴルフをするのはもちろんだけど、それよりもむしろ「極力邪魔を配してやりとりができる場を用意する」という意味合いの方が強い。というかむしろそれ。ゴルフ超好きだしー、偉くなってもばりばりやりたいしー、滅多にない機会だから他の偉い人達ともプレイしたいしー、とでも思っているのなら、頭の中身を洗濯機にかけて洗浄した方が良い。

昔の「料亭での対談」的なものより安全性は高いと表現すればよいのかな。それを「料亭の料理を楽しみたいから」と突っ込むのと同じぐらいのレベル。

で、この記事だけど題名を読む限りでは「与野党共に内部では賛否が分かれている」ようにしか見えない。しかし本文を読めば分かる通り、取材されている範囲内では、与党内では賛成、野党の一部では反対と、党内で賛否は一致している(そりゃ隅から隅まで取材をすれば逆の発想を抱く人もいるだろうけど)。むしろそれよりは「そんなバカげた話をわざわざ聞くな」と門前払いを食らってもおかしくない話ではある。

「本文でちゃんと書いてあるから別にいいじゃん」と開き直り的な雰囲気すら覚えるけど、この内容でこの題名では、残念ながら評価はF、再提出のレベル。読み手に錯誤をもたらす偏向報道、世論誘導の好例ではある。

普通の文筆仕事、まともな報道界隈の記事ライティングなら、このタイトルだと差し戻しを編集なりから食らって当然のはずなのだけどね。それほど酷いもの。「錯誤を生じさせてもウケればいい」「事実は語ってるし文句は言われない。タイトルだけ読む人に勘違いさせればオッケー」との思惑なのかなあ、とすら思わせる。

まぁそれが毎日新聞の本質だといわれればそれまでなのだろうけど。

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このページは、不破雷蔵が2017年2月 8日 07:07に書いた記事です。

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