レゴ本社が英新聞に「記事の内容が過激なので販促品の提供はナシにするよ」とした話と、それを決断させた圧力と

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デンマークのブロック玩具大手レゴは12日、英大衆紙デーリー・メールに対する販売促進用の景品提供を取りやめると発表した。同紙などの論調が外国人や移民への憎悪をあおっているとして、企業に提携中止を求める運動を受けた決定。


フェイスブックなどで広がる「憎悪への資金提供中止を」と銘打つ運動は、「憎悪や分断の文化」に立ち向かうのが目的。クリスマス商戦をにらみ、小売り大手のマークス・アンド・スペンサーなどに、デーリー・メール、サン、デーリー・エクスプレスといった右寄りの大衆紙から広告を引き揚げるよう呼び掛けている。


記録をたどると10年ぐらい前までは日本でも結構積極的に企業とのタイアップをしていたレゴ社。今では少し前に紹介したガソリンスタンドとの提携や、定期的なトイザらスでの購入キャンペーンぐらいで、あとは販売店における販促活動のためのアイテム提供ぐらい。でも海外ではレゴとさほど関係のない企業へも景品を提供している。

で、その提供先の一つであるデイリーメール紙に対し、先日「内容がアレなので景品はもう出しません」との決定が下されたとの話。ただ、これが直接レゴ社の独自判断なら良いのだけど、圧力団体による運動がトリガーとなったというところで、ちょいとばかりもやっとしたものが。

団体が主張している内容は正しいように見えるけど、その判断基準はどのようなものだろうかとか、その主張を第三者の行動を強要するツールとして用いると、自分の気に食わないことをしている対象を叩く、無制限の免罪符になってしまわないだろうかという疑問が湧いてくる。今問題視されているPCとの連想もしてしまう。

他方、デイリーメール紙はここ数年部数を伸ばしてきた、同時にネット界隈でも人気を集めていることで知られているけど、日本で例えるなら駅のスタンドで販売されているタブロイド紙のようなもの。それらにまでレゴ社は景品を提供していたという事実に、かなりのうらやましさを覚えたりする。どのような景品だったんだろうな。

...と思って検索したらあった。すげーいいな、これ。


特定の週、毎日新聞にチケットが掲載されるので、そのチケットを切り取って提携しているおもちゃ屋にいけば、交換してもらえるとのこと。大盤振る舞いだな、これ。

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このページは、不破雷蔵が2016年11月14日 07:20に書いた記事です。

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