震災時の病院の対応を「たらい回し」と表現する大手新聞

| コメント(0)
東日本大震災で妊産婦らが病院をたらい回しにされる事態が問題化したことを教訓に、災害時に母子の命を守る仕組みを整える。

先の震災からすでに5年が過ぎているけれど、当時はあらゆる公的機関、インフラですらリソースが断絶、不足していて、需要に供給が追い付かない状態であったことは承知の通り。提供したくても手元のリソースが無い。それが日常茶飯事だった。

で、そのような状況下にあった医療方面、妊産婦に関し、患者が受けた対応を「たらい回し」との表現を用いたことに対し、首を傾げたり疑問符を呈する動きがある。そりゃそうだ。


「たらい回し」とは純粋には単に順送りとの意味でしかないはずなのだけど、現在では多分に悪意、怠慢による「パス」的な意味合いが含まれている。少なくとも「たらい回し」を善意で使う人は居ない。指摘の通り「搬送先が確保できなかった」で問題は無いはず。

仮に記者が「たらい回し」の意味を悪意のない表記として用いたとしても、編集などの校正レベルで気が付かれているはずで、いずれにしても問題には違いない。


これは後で指摘する機会があるかもしれないけど、報道界隈の人材って、元々品質的に今一つ二つ三つぐらいだったのが、単に暴露されるようになっただけなのかもしれないな。カストリ(低俗な内容の雑誌の意味。本来は悪質な密造焼酎を意味した)との指摘もあながち間違っていないのだろう。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2016年10月 5日 06:29に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「シニア向けの新雑誌「散財」という発想」です。

次の記事は「ゲームを遊ぶ側から作る側へ、そしてそれを遊ぶ「Mad Games Tycoon」」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30