障碍者向けの特例措置としてのWindows10アップデート無料を「裏ワザ」として不特定多数に推挙する某媒体

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先日めでたく(!?)期間が終了した、可能な環境におけるWindows10への無料アップデート。しかしながら現在においてもなお、引き続き無料で10にアップデートできる方法があるという話。ぶっちゃけると障碍者向けの特例措置的なもので、一般の人には関係が無いもの。それを裏ワザ的に記事化して、誰もができるよねー的な紹介がなされている。

まぁ一応海外の記事の翻訳ってことで、一次的な責任は無く、翻訳しただけだとの立ち位置ではあるのと共に、色々と表現をぼかして直接推挙しているわけでもない。さらにマイクロソフト側でもWindows10の利用者が一人でも増えてほしい思惑もあるので、苦虫をかみつぶした程度の反応になるのだろうなあ、と。

ただ、このような切り回しの情報公知に、首をかしげる人、不快感を覚える人も少なくない。当方もその一人。

障碍者向けとして特例で用意されている仕組みを、あたかも健常者も使ってしまおう的な誘導内容。良心、倫理観のレベルの問題。これてはまるで指摘されているような生活保護の不正受給の仕組み紹介とか、障碍者や震災被害者としての特例シールっぽいのを自作して、駐車違反を逃れようとか、東京都の「見た目からは分からないけれど体の上で色々と問題がありますので難儀するかもしれません」を認識してもらうあのマークを、健常者が濫用するのをお薦めしているのと同じ。思いっきり雑な例えだと「体調不良のふりをしてシルバーシートに座っちゃおう」的な記事と同じなんだよね。

単に面白い切り口だからと紹介したのか、本当に裏技的なお得情報として抽出したのか。その真意は明らかではないのだけど、色々と考えさせられる話には違いない。

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このページは、不破雷蔵が2016年8月 4日 07:35に書いた記事です。

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