レビューで「良いけどもっと安くなれば」という声

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結局のところは「良いものをできるだけ安く」っていう、二兎を追うもの的なことが思考ルーチンの中でテンプレート化しているのだろうなあ、という思いを抱かせる指摘。まだ掲載はしていないけれど、昨今のネットショッピング利用者においては、日本でもサイトに記載されているレビューは結構大きな影響力を持ち、購入動機を支えているそうなので、レビューに絡んだ話には色々と目を見張り、チェックをするようになった。今件はああ、そういう人もいるよね、結構ねえと思わせる。

そもそも良い商品ってのは、絶対的な品質の良さ、使い勝手の満足感以外に、コストパフォーマンス的なものも含まれているはず。その上で「安ければ」がつくと、あれ、品質をそのまま維持して値段を下げろ、つまり儲けを減らせってことを意味するのかなと思ってしまう。「語り手側はそんな深い意味持ってない」との反論もあるだろうけど、その語りが第三者の目に触れるような場に表された時点で、それなりの意味を持つことになるのは知っておいた方が良い。

「良いものは高いままでいい」。これはちょっと語弊がある、勘違いされるかもしれないんだけど、下手に「品質そのままで価格を下げる」方向に企業努力が進んだ場合、品質そのものが落ちる可能性が多々存在する、その可能性を心配してのものに他ならない。本当の無駄があった上での価格と品質で、その無駄を除いたら安くなったよってのならいいんだけど、安く仕上げるためにこれをこう変えました、ここをこうしましたって感じで手が加えられると、品質ががくんと落ちてしまう可能性は捨てきれない......いや結構そのケースはある。

さらに売上からあてがわれる利潤の一部が研究開発費に回され、よりよい商品への洗練や新商品の開発にあてがわれると考えれば、むしろそのままの価格であった方がありがたい。

まぁ、確かに価格を下げるのは企業努力の一つである、そうすれば価格の面で手が届かなかった人にも手が届くかもしれない、使っている人もより多く消費できるようになるかもしれない......と考える人もいる。ただ、何から何まで価格を下げればそれで良しとか、品質はそのままで価格を下げないと自分は満足しないって人には、そのような考えも一つのケースとしてあることは認めつつも、同意は難しいなと思ったりする。

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このページは、不破雷蔵が2016年8月23日 07:49に書いた記事です。

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