直接本人に対面して「違法ダウンロードサイトで落として作品見てます」は実在した

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同人誌やイラスト集、さらには商業誌までスキャナで取り込んでデータ化し、それを無料あるいはパスワードで解除することによりダウンロードを可能とする。クラウド的な利用の方法ではあるけれど、作品の制作者自身には無論無許可なデータのやり取りであり、違法行為には違いなく。多分に海外にサーバーを置いているから問題ないだとか、自分(運営者)は場所を設置しているだけであって自分はデータを置いていない・文句があるなら連絡くれれば遅滞なく削除するよ......といった感じの、違法ダウンロードサイト。

国内外を問わず、というよりは世界をまたにかけて展開されており、日本の関係者だけを御縄にしても根絶は難しい感もあるし、だからといって放置していては悪い意味でのフリーミアムな環境に慣れてしまう人が増えるのと、当然作家自身にとっては作品の購読に係わる機会損失につながるわけで(これが例えば映像とかならどうだろうか、と考えればすぐに理解はできるはず)。

先日【まんがタイムきらら2016年9月号 読了】でも触れたけど、若手商業作家の四苦八苦を描く漫画「〆切ごはん」でもその違法ダウンロードサイトに係わる話があり。作品の創り手に相対して「違法ダウンロードサイトで見ています」と語ったというエピソードに「。「こんなこと実際にあるわけないじゃん」と思う人もいるかもしれないけれど、実話が山ほど出ている以上」とコメントしたのだけど。まさにそのままそんな話が、現在進行しているコミケで起きたという。

まぁ、「〆切ごはん」を読んだ後にも思ったのだけど、こうやって平気で公言できる人は、精神のどこかが壊れているのか、あるいは最初からそれが当たり前だという生き方をしてきて、それが絶対にしてはいけないこととの認識がかけらもないんだろうなあ、と。小さいころから「すき焼きにはハムとソーセージがメイン」と教わり、食卓にもそのような「すきやき」が並んでいたら、例えば修学旅行とかで牛肉が入ったすきやきを見て、「こんなのすき焼きじゃない」と思うに違いない。そんな感じ。或いは「銀と金」に出てくるお金持ちのボンボンに対する表現「人生で負けたことがないので、精神のネジが外れている」的な。


自分が同じようなことをされたら(まだ同人誌の類の制作経験は無いけれど)どのような反応を示すのだろうか。色々とコワイ感はある。「トコノクボ」に描かれていた「世の中には色々な人がいる」の通り、これも現実として認めねばならないのだろうけど、同時にそれに流されているばかりでは、自分を見失ってしまう。

色々と考えさせられる話には違いない。

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コメント(1)

これ、表現の都合上省略されてるんでしょうけど、本来は

「○○○で見てます」(○○○は違法ダウンロードサイトの名前)
「(それ違法サイトだから…)」

っていうやり取りなんですよね。

基本的に「本人に自覚が無いパターン」で、
違法で見てるって本人に言えちゃうメンタリティの話ではなくて、
「本人に自覚が無い(違法ダウンロードサイトと気づけない)って事実が驚愕」って話です。

あとはネタ的に
「いつも買ってます。ブックオフで」
辺りとエピソードが混じっちゃってるのかもしれません。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2016年8月14日 07:04に書いた記事です。

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