「ポケモンGO」と地域振興、空らお金が降ってくるのを待ってても何も来ない

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トリガーとなったお話はサイゾーグループの一サイトで、元々炎上上等事実か否かなど関係ないレベルの信ぴょう性しかないから、その話そのもの云々はともかくとして。今やインフラ的な状態ともいえる『ポケモンGO』と、その話題性を狙った色々な界隈のそろばん勘定について。

「ポケモンGO」で色々と人が集まるけれど、リスクが高まるので利用禁止とか色々な制限云々ってのは、ケースバイケースで仕方がない場合もある。混雑に対応しきれない、数が増えると確率論的に発生しうるイレギュラーな存在によるトラブルが怖い、そして「ポケモンGO」をやっているから(とのふり、大義名分で)と違法・不法行為を成す界隈の存在を否定できないから。本当は他の目的で侵入し、理由を聞かれて「ポケモンGO」をしていたからと、葵の御紋的に説明する人が存在しないとは言い切れない。交通事故関連ですでにそのカードを切ってしまった(もちろん通用しなかった)のも耳にしているし。

そのような規制やら制限ではなく、人が集まるからと地域振興に役立つと考えていたものの、実際には何の効果も無かった、人通りは増えたけど自分の懐は温まらなかったと、逆切れ的に怒りゲージを上げ、振り上げたこぶしを「ポケモンGO」に向けて振り下ろす界隈が居ない、とは言い切れない。

でもこれって、アニメや漫画における地域振興周りの話とまったく同じ。単に便乗して、話題に登ったから、注目を集めそうだから、あとは座布団敷いて座って待ってれば、黄金の粉が空からわらわら降ってくると考えているようなふしがある。でも実際には、そんなことは無い。あるいは例の爆買い周りとも似ているかな。

チャンスは活かすものであり、ただ乗りするものではない。シンブルだけど、ごく当たり前の話であり、それは「まちぼうけ」の話にも似ている。


結局のところ、「ポケモンGO」......に限らず、ビジネスなどの機会ってのは、サイコロを振るチャンスを与えられたようなもの。サイコロを手渡されて振りもせず、賞金が手に入ると思ったら大間違い。自分でサイコロを振る労力をかけ、その上で良い目が出て初めてチャンスを活かした結果を獲得できる。失格にならないようにテーブルからサイコロが落ちないようにするなど、コツを得ることである程度成功確率を上げることはできるけれど、必ず成功するわけじゃない。

けれど、サイコロを振る機会が無ければダメだし、機会が与えられても振らなければやはりダメ。その辺りを理解しないと、「ポケモンGO」の動きを活かすことは難しいのではないかな。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2016年8月 7日 07:25に書いた記事です。

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