ニフティの個人向けなどのホームページ14万件が1か月後に消えてしまう

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「@nifty」のISP接続会員向けに1999年から提供されてきた無料ホームページサービス「@homepage(アット・ホームページ)」が、すでに告知されていた通り、9月29日15時に終了する予定だ。その受け皿として、現行サービス「@niftyホームページサービス」において移行者専用の「ミニ」プランが無料で用意されているが、移行していない@homepage上のホームページはサービス終了とともにアクセスできなくなり、データも@niftyのサーバーから消去される。

元記事にある通り今年1月にサービスの終了が公知され、その後ほぼ同機能を維持できる新サービスの提供もなされ、そちらへの移行を促しながら、現サービスそのものは9月末に終了する「@homepage(アット・ホームページ)」。終了ってのは更新ができなくなるのではなく、利用しているウェブサイトそのものがすべて消えてしまうってこと。

今後データは一部変化すると思うのだけど、現時点で新サービスに移行したのは1割。閉鎖したのは6%。残りの8割強はそのまままだ反応は無し。作った本人が忘れているのか、何らかの形でアクセスできない状態が継続しているのか(入院とか死亡とか)、あるいは「元々手をかけていなかったしこの機会に合わせてオシマイにしちゃっていいや」と放置しているのか。いずれにしても9月末までには、10万件以上ものウェブサイトがこの世から消えてなくなる事になる。

一部はアーカイブサービスや転送・引用などでその面影を残すだろうけど、原本すら残らない状態では資料性は低くなる。具体的にどのようなサイトが無くなるのか、それを確かめるすべはないだろうけど、恐らくは多分に、資料価値が少なからずあるはずのサイトも消えてしまうのだろう。

物理的な資料は経年劣化が著しい、デジタルデータなら永遠に残る。それが通説ではあるのだけど、今件のような話を聞くたびに、「要は消えるプロセスが異なるだけで、物理だろうとデジタルだろうと、情報や資料は消える時には消えてしまうものなのだな」と再認識させられる次第ではある。

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このページは、不破雷蔵が2016年8月31日 06:34に書いた記事です。

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