震災後の「日本はダメになる」説は世紀末ビジネスの復活

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そういえば先日選挙中には「2/3を阻止」うんぬんと高らかに語っておきながら、選挙が終わったら「何の2/3かとかは言ってない。そもそもスローガンだから守れなくても責任は問わない」って方がおられたなあ、という話もあわせ。

震災後に雨後の竹の子のように登場し、少なからぬ人の人生を狂わせ、多くの人を煽動した、「日本は滅びる」「東京は壊滅する」的なお話。それらの人達が語っていたタイムリミットはとうに過ぎたわけだけど、語られていた内容が体現化したとの話はとんと耳にしない。何らかの釈明があったかというと、それも無い。

結局この「あと何年で云々」ってのは、前世紀末までに流行った「世紀末ビジネス」が、実際に新世紀を迎えてしまって商売ネタが無くなったので、これ幸いにと乗った形だと考えれば、スッキリしまくりなんだよね。人を驚かせ、怖がらせ、注目させ、ツボを買わせるネタが無くて困っていた時に震災やそれに絡んだドタバタが起き、これは使えるって形でのった感じ。実際、世紀末が終わった後にも例えば新型インフルやワクチンなどで煽動ビジネスやっていた人達が大挙して押しかけてきているからね。ちょっと軸はずれるけど例の「戦争法」や「徴兵制」も方法論としては近いかもしれない。

ある意味、ノストラダムスの大予言とかMMRのネタと似ているところもある。ただ、MMRが最初から半ば以上ネタとして読めることに加え、それを信じたとしても結局実社会上の行動、選択には何の影響も及ぼさないのに対し(精々単行本の購入金額くらいかな)、かの人たちの煽動ビジネスの場合、大きなマイナス影響を与えるのが問題。

人の弱いところを突くってのは、ある意味効果的な戦術ではあるのだけど、同時に状況によっては卑怯な話にもなる。今件はどちらかナ。まぁ、言わずもがなだけど。

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このページは、不破雷蔵が2016年7月18日 06:59に書いた記事です。

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