料理は科学(化学)実験と同じです、的な

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以前何かの四コマ漫画で、元数学系の教師の人が老後に料理にチャレンジする際に、大根を物差しでミリ単位まで図る様子を描写したものがあったけど、そこまでの厳密性はともかくとして、料理は科学(化学)と同じようなものと考えると、基本ができるという感じ。

レシピを忠実に守れば同じような料理ができる。つまり再現性のある研究成果こそが、料理のレシピなのだと思えばよい。その他の家事も容易に再現ができる......というか反復させる点では、科学と同じ。洗濯機の挙動が毎回異なっていたのではたまらない。逆に指定されていることと違うことをすれば、期待した結果が出るはずも無く。良く落ちるかもと勝手に解釈して、洗剤を書かれている量の10倍入れてしまったりとか、別の種類のも合わせて入れたりとか(混ぜるな危険)。

また、さまざまな機器や手法は、これまでの技術開発や研究の成果によるものであることは言うまでも無く。昨今問題視された、ひじきの鉄分周りで認識した人も多いだろうけど、栄養学も科学だからねえ。


メシマズさん(不味いご飯を作ってしまう人)、アレンジャーさん(自己解釈で料理に足し引きをしたり調理法を変えて不味いご飯を以下略)が発生してしまうのは、多分にこの科学的方法論、化学実験の手法が出来ていないってのがある。書かれた通りにできない。これはプラモデル作りならば説明書を読まずに雰囲気でがしがしと組み立てて、箱の絵とは似ても似つかないものが完成したってのと同じ。

いや、ホント、料理の失敗って、しっかりしたレシピがある場合は、その多くが自己解釈や適当な采配によるものなのだよね。まずは書かれた通りにこなそう、これが最低限必要なこと。


この「再現性」ってのがとても大切で。一度きりの料理ならともかく、繰り返しつくるものなら、何度でも同じものが作れなきゃならない。例えばおふくろの味とか、田舎の料理とかいうのが良い例。同じようなものを何度でも作れるように、親から色々と材料や調理方法、さらにはコツを教わって、似たようなものを創るのがまず第一で、それが出来て初めて自分なりのアレンジが可能になる。

まぁ、指摘の通り、科学・化学のような学問と料理を一緒に考えると、反発する声もあるのだろうけど。

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このページは、不破雷蔵が2016年6月25日 07:45に書いた記事です。

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