ウェブ上の新聞やテレビ報道の記事で一次ソースが明示されていないことが多い件について

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これは何度となくあちこちで指摘されている話ではあるのだけど。先日も日本への難民指定周りの報道で、ウェブ上で一次発表資料が取得できる状態となっているにもかかわらず、各新聞報道記事ではその辺りの誘導が無く、その上で独自解釈による内容の記事が展開されていた事から、同じソースにも関わらず書かれている内容やその記事から受け取る印象がてんでバラバラになっていたケースがあり。「一次ソースへの誘導がなされていれば、すぐに書かれている記事がどこまで事実を伝えているのか、それとも記者の思惑が混じっているのかが判断できるのに......」という話。

この「一次情報がウェブ上にある場合には、そこにリンクを張るべき」。実の所、従来型メディアと契約するかたちで、そのサイト記事から転送して掲載されるポータルサイト(例えばヤフーニュース)では、精査できるものは独自にリンクを付加しているのもある。また、ネット創出系ニュースサイトや海外系では一次情報へのリンクは、かなり高い頻度で掲載されている。無論全てが全てでは無いけれど。

では、なぜ従来型メディアが発出する記事では、それをしないのか。もっとも大きな理由は「大本の紙媒体の記事でリンクが書かれていない(&ウェブの記事はそれのベタコピーだから)」。これが一番。ウェブ上で新規に書き起こしたのではなく、紙媒体や映像媒体用の素材をそのまま流用しただけなので、当然リンクなどあろうはずもない。「えいちてぃーてぃーぴーえすだぶるころんすらっしゅすらっしゅ云々」とリンクをわざわざ語るニュースはほとんど耳にしたことはない。まぁこれは、新聞やテレビで語られている情報が確かで、精査の必要が無いとの前提なのだけど。

また「リンク先にアクセスが集中し迷惑をかけるから」ってのも一因。リンクをたどる人は少なからずいる。アクセス増は嬉しい話かもしれないけど、大量にいちどきに来られるとパンクしちゃうかもしれない。ただこれは「今は昔」ので、現状では大義名分的。画像データに直接リンクとかなら話は別だけど(ページアクセスならリピーター効果も期待できるけど、画像の場合はそれすら望めない)。

あとは、従来型メディアによるウェブの記事では、直接その記事を読む人は一次情報などあまり気にしないので(無いのが当たり前との認識)リンクを張っても成果が出ないのなら、手間がかからない方がコスパが高い、との判断もあるのだろうね。どの道、多くの記事は数か月で消してしまうから。

新聞やテレビ上で展開される直接の記事情報担当と、ウェブ上の担当は別物。なので新聞記事などを作った大本の記者は一次ソースを知っているのだろうけど、それをウェブ担当に伝えるはずもなく、ウェブに反映されることもない。仕組みとしては仕方がないのかもしれないけれど、ならばせめて大本の記事執筆の際に、いつ、どこで、どのような題名の情報が開示され、それを元にしたのか位は明らかにしてほしいものだな、と思う。それらがあれば、一次ソースを見つけるのはかなり楽になるからね。

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このページは、不破雷蔵が2016年1月24日 08:20に書いた記事です。

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