「日本はデフレ」が真偽も確かめずにマジックワード的に使われているとの指摘があるけど

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先日掲示板か何かの書込みで複数か所にて見かけた「日本はデフレだからインフレ政策を取らねば、金融緩和を云々っていってるけど、デフレがマジックワード的に使われているだけなんじゃない? 誰がデフレだって確認したの?」的なお話。あー、そういう発想の仕方もありなのか、という感心もする。容易に確認できない事案に関して、「騙されているのでは」「それは違う」との横槍を適当なものでいいのでとりあえず入れて、不特定多数を疑心暗鬼にさせたり、事案に係わる意見をひっこめさせたりする手法。ああ、この手法は結構あちこちで見受けられるわ。

で、今後ツイッター上でも似たような話が出てくると思うので、数量的に今はデフレだということを検証した記事を挙げたのが先日の話。デフレっぽいね、じゃなくてデフレだと断じることができるもの。

詳しくはリンク先の記事を参考のこと。1995年からデフレ方向に舵を切り始めてしまい......ってちょうどバブルが崩壊したぐらいから。で、その方向性が加速する形で、2005年にはデフレ状態に。2013年辺りから金融緩和政策に転じて、ようやくインフレ化に方向を転換。ただ、2015年以降は歩みが遅くなってしまい、デフレ脱却はまだ先の話になりそう。

2015年以降も2013年・2014年並の加速をつけたままにするのには、ダイナミック金融緩和政策・財政出動が必要。消費の底上げも欠かせない。幸いにも原油価格は下落は低迷しているので、これに合わせて消費の底上げをするのには、やはり消費税率に絡んでむしろ減退化させるような英断が必要(これなら例の軽減税率問題も吹き飛ぶ)。

安定税収云々という説明はもう飽きた。安定部分が増えても、不安定と称される部分のボックス圏が減退したのでは何の意味も無い。むしろ財源周りで一番問題視されている、社会保障福祉の部分にメスを入れて、種まきに重点を置く位をしないと。

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このページは、不破雷蔵が2016年1月12日 06:43に書いた記事です。

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