原油(WTI)価格が40ドルを割り込み下値模索中の件

| コメント(0)
7日のニューヨーク原油市場は、先週開かれたOPECの総会で加盟国が減産を見送ったことを受けて、原油の供給がさらに過剰になるという見方から先物に売り注文が集まりました。このため、国際的な原油取引の指標となるWTIの先物価格は、一時、1バレル=37ドル台半ばに下落しました。


市場関係者は「OPECの加盟国が価格を維持するための減産はしないという姿勢を明確にしたことで、供給過剰な状態は長引くという見方が広がっている。また、アメリカの利上げ観測でドル高が進み、ドルで取り引きされる原油に割高感が強まっていることも、買い注文を出しにくい背景にある」と話しています。


先日もちょいと触れたけれど、OPECが減産に合意しないどころか実質上の増産に踏み込んだ形となり、さらに原油市場はだぶつきをみせ、その上アメリカの利上げが確実となってドル高が進み、それもドルベースの原油へ手が出しにくくなっている要因に加わっている。で、手がつけにくい状況ってのは買われにくい、すなわちだぶつきが加速するという次第。

先日の株式市場雑感でも書いたけれど、原油価格が下がる≒燃料費が下がるのは一般流通や市民ベースではプラスとなるけれど、原油関連の商品取扱業者には複雑な心情。手持ちの原油の価値が下がるし、取引価格が落ちれば利潤も下がる。現状では過度な下げ方から、市場にはマイナスに影響しているようで、ここ数日の株式市場の下げも多分に原油価格の下落が要因。


現在WTIは37ドル前半で推移。30ドルまで下がるようなら皆が飛び付くので、市場の需給を考えればそれは無い、との話もあったけど、かつては40ドル周りでも似たような話が挙がっていたので、どうなのかなあ、という感はある。

まぁ30ドルまで下げれば、30ドル以上の値幅で下げることはないので(笑)、ある意味安心感はある。WTI連動型のETFにチェックを入れても面白そうだなあ、とは個人的感想。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年12月10日 08:03に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「スマホアプリゲームで課金をしたくなる心情とは」です。

次の記事は「マクドの冬の名物、炭水化物祭なグラコロ、今年も15日から発売」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30