使い終わったら普通のゴミとして処分できる非常用マグネシウム空気電池が一般向けとして発売されるとの話

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古河電池株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:徳山勝敏、以下 古河電池)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、非常用マグネシウム空気電池「MgBOX(マグボックス)」を共同で開発・販売しています。


このたび、一般家庭向けとして、従来製品より小型の「MgBOX slim(マグボックス スリム)」を共同で開発しました。古河電池にて2015年12月10日より予約販売を開始、2月下旬より出荷となります。

「MgBOX」は古河電池と凸版印刷が共同で開発・販売する非常用電池で、難燃性マグネシウムを負極物質、空気中の酸素を正極物質とし、水や海水を投入することで発電できます。大容量かつ長期保存可能なだけでなく、使い捨て電池として使用後の廃棄が容易となるよう紙製容器を使用しています。

「MgBOX slim」は、従来のMgBOXの特長はそのままに、一般家庭での非常用電池としての使用を想定し、従来の約2分の1のサイズに小型化。省スペースでの保管を可能にしました。


12日まで開催された「エコプロダクツ2015」でも展示されていたということで、先日一部報道で伝えられた商品で、リリースなどが見つかったのでそれをまとめて。寸法はW210×D110×H220(mm)ってことだから、トイレットペーパー4つ分ぐらいかな。そして重量が1.0キロ。水を入れても2.5キロ。案外軽い。動画は今件商品の基となったMgBOXのもの。ただ、論理的には同じ仕様なので、どうやって発電するかは分かるはず。

普通の電池と違って水を入れるまでは発電しないので、より長期間の保存が期待できるけど、具体的な保存期間はまだ未公開。ただ、サイズが小さい、音が発生しない、そして使い終わった後に普通のゴミとして処理が可能(一般の乾電池は業者に引き取ってもらう必要があるんだよね)など、日常で使うというよりは、非常時におけるサポートアイテムとして期待できそう。

ただ、「スマートフォンを最大20回充電」とある通り、発電量そのものはさほど大きなものではないのかなあ、と。これの前に発売されている、業務用のやつだと30回充電可能とあるので、容量不足が気になる人はそちらの調達を考えるのもありかも。

問題は価格。現時点では不明なんだよね。それなりのお値段になりそうな感じだけど。これと太陽光発電ユニットを合わせて用意しておくのが、防災用アイテムとしては適しているのかな......でもできれば将来は、ノートパソコンぐらいを活動できるような大容量のものも欲しい、かな。

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このページは、不破雷蔵が2015年12月14日 07:50に書いた記事です。

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