ドイツでは3分以下の停電は報告義務が無いので記録に残らないから「電力の品質が高い」だと第三者からは見られるとの話

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当方も何度かここに経験したよ的な感じで記事にしたことがある、瞬時に電圧が下がったり停電する瞬間停電。当方は瞬電と略しているし、そのような使い方が一般的ではあるのだけど、これの多い少ないは、インフラとしての電気事業の質の高低を差しはかる物差しの一つとなる。で、その瞬電について国際比較のグラフなどでは、ドイツは極めて優秀だとの話はよく見聞きする話。

しかし実のところ、ドイツでは官公庁への報告義務があるのは3分超の停電のみで、瞬電の類は報告されないから、結果として超優秀に見えてしまうとの指摘。これは初耳。

で、一応ソースを色々と探してみた次第。


官公庁の記録保全の対象外なのだから記録そのものがあるはずも無く。そうであればある部分だけで数字が第三者に展開されるので、優秀に見えるのも当然となる次第。熱中症による救急搬送者数なら、突然ある年から「入院した患者のみをカウントします」とすれば、その年から搬送者は激減するのが当然、でもそれは熱中症対策が急激に進んだことを意味しないって感じ。

OECDのデータでもよくある話なんだけど、同じような対象の数字の比較でも、国によってその数字を取得する基準が異なるので、単純比較ができないんだよね。注意書きにその旨がしっかりと書かれているか、あるいは値そのものが参考値程度の扱いとして認識すれば問題はないんだけど。


インフラってのは元々継続利用できることが前提となっている。しかも電気は昔と違い、ちょっとした断絶が大きなダメージとなることが多い。前世紀のように家庭の家電商品でテレビやアイロン、電球がある程度、企業でも蛍光灯や扇風機ぐらいだった時代とは違い、多くの商品が「電気が切れる」ってことは前提としていない状態で動いているのだから。ああ、この辺りは震災後の電力事情で色々と意識高い方々が語っておられた時にも論議された問題だな。

見方を変えれば3分云々ではなく、瞬間停電レベルでも電力の断絶を極力なくすことがインフラとしては求められているし、それが高品質の裏付けにもなるし、さらには今の技術では出力安定度の上で桁違いに低い自然系エネルギーを多分に使う、電力インフラに多用するってのは、リスクが高いわけだ。

「やればできる、必要性があれば技術が追い付く」って意見もあるけどね。その実証実験を全体でやる必要は無い。社会実験に社会全体が付き合う必要はないのだね。


やや蛇足になるけど「瞬間停電」の略名。当方は瞬電を使っていたけれど、瞬断、さらには瞬停という言い回しもあるとのこと。覚えておいて損はないかも。

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このページは、不破雷蔵が2015年12月22日 07:33に書いた記事です。

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