共通フォーマットの設定と継続性はとても大切

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当方は最近ではゲーム制作業界にはとんと疎いのだけれど、界隈では共通フォーマット的なサブルーチンのような要素が多数用意されていて、それを組み合わせて基本部分を創り、個性部分を肉付けしていくというスタイルがあるようだ。時として似たような雰囲気を覚えるゲームが結構出てくるのも、それが一因......ってこの話は以前した記憶がある。

住宅や自動車における基本部分の共有化とオプションによる個性派、軍艦や戦車の量産時のシステム化など、仕組みには似ていて、非常に合理的ではあるんだけど、その際に覚えておきたい根本的な概念部分の話。皆が使う共有化される部分は、使いやすいのはもちろんだけど、永続性が大前提であるってこと。つまりは信頼とも表現できるかな。

継続される規格だからこそ、ずっと使い続けていられるし、何かあったらひとつ前のに戻せる安心感がある。市場そのものの特定時期における大きさが面積的広がりならば、規格の継続性は時系列的広がり。前者が紙1枚の大きさなら、後者は紙を積み重ねた状態。


電子書籍に関してはまさにその通りで、先に色々と物議をかもしたサービス終了事案の件もある。短期間のそろばん勘定だけで継続か否かを決めてしまうので、「アプローチかけても終っちゃうかもな」と及び腰になる。中長期に使い続けたいサービスを新規に購入検討する場合、中小よりも大手企業、新興よりも老舗を選ぶ傾向があるのは、この規格の永続性と同じ。昨今の住宅の杭打ち問題もそうかな。あれが中小企業だったら、「負担をカバーしきれないので倒産します」で終わってしまう。まぁ、電子書籍に関しては、その多くがデータそのものの取得ではなく、実際には閲覧の権利だけってのにも、問題があると思うのだけど(要は有料図書館の入場券・特定書籍の閲読券であり、図書館が閉館になったらチャラ)。

任天堂は...うーん、ケースバイケース。ゲームボーイ辺りはその辺をちゃんと考えていた気がするんだけどね。DS系にシフトしてから、確かに規格統一・継続の概念が弱くなった気がする。

この継続性云々ってのは、実はスマホアプリでも大きな問題。何しろサーバー展開・クライアント操作のゲームってのは、サービスが終わったらそこで一切遊べなくなってしまう。スタンドアローンゲームと違い、アプリアイコンのみが残る。再起動をかけてもサーバーに接続できないのメッセージで終了。

この辺りはどうにかすべき問題だとは思うのだけどね......スタンドアロンタイプのミニゲームを作っておいて、継続半年間プレイし続けてくれたら無料でダウンロードできるようにして、通常ゲームとの連動性的要素も持たせておく。将来サービスが終了しても、そのスタンドアロンゲームはプレイがずっとできるようにする、とかさ。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月 1日 07:36に書いた記事です。

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