「「中年フリーター」のあまりにも残酷な現実」との記事を読んで

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アルバイト、パート、派遣、請負など非正規労働者の増加が止まらない。平成元年(1989年)に817万人で全体の約2割だった非正規労働者は2014年に1962万人まで増加。全体の37%と4割近くに迫っている。今や労働者の実に3人に1人が非正規だ。

先日ちょいと目に留めた、中年フリーターなる言葉を使った記事。似たような話を以前毎日だか朝日の記事でも見た記憶があるのだけど、実際に読んでみるとそのぐだぐだ感に涙した次第。文字数の限りで事実やら感想やらをコメントしたのだけど、どうもそういう方向性の主旨による解説は読者側からは好まれないようで、参考になったとの言及もさほどなく。それでも補足をしておいた方がよいのだろうってことで、覚え書き。


具体的には本文を読んでほしいのだけど、巻頭と巻末に数字をいくつか並べ、メインは特定の事案に関する詳細。たった一例で前後に配してある数字のすべての例であるかのような印象を持たせているけれど、読めば分かる通り特定事案の例は結構アレなケース。労働市場云々とは別の方向性によるところが多分にある。具体例として挙げるのには適していないだろ、みたいな。


また、肝心の数字の部分もいくつか首を傾げるところがある。正規・非正規の問題の本質部分がさらりとかわされていたり、計算方法・定義が勝手に拡大解釈されていたり。特に今件の定義だと、非正規就業者は全員フリーター扱いされてしまう。

読者からのウケは悪く反応が鈍くても、この類の指摘はしていかなきゃならないんだろうなあ、でもリソースばかり削られて消耗戦になりがちなんだよなあ、マジで。

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このページは、不破雷蔵が2015年10月12日 07:57に書いた記事です。

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