マクドナルド2015年9月売上高は前年同月比で1.9%のマイナス

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日本マクドナルドホールディングス <2702> は8日、9月の月次動向を発表した。既存店売上高は前年同月と比べ1.9%減となった。今年8月には売上高が昨年1月以来、19カ月ぶりに増加に転じたものの、9月にはマイナスに転じる結果となった。

記事タイトルでは大袈裟に「2か月ぶり」とあるけれど、数か月前からの動向を見れば分かる通り、ここ数か月は前年同月比の値ではもみあいに移行しており、正直誤差の範囲でしかない。前年同月の前年同月比は既存店客数-15.6%、客単価-1.2%、売上高-16.6%であることから、2年前同月比を試算するとそれぞれ-19.1%、+1.0%、-18.2%。2年前同月比から試算した年平均売上高は-9.6%(平方根換算)。

「ビジネスリカバリープランの進捗により売上は改善の傾向にありますが、本格的なビジネス回復にはまだ努力が必要です。また、9月は記録的な大雨により売上高に影響がありました」とコメントされているけれど、改善......というよりは状況悪化が止まったと評した方が良い。まぁ、状況悪化が止まったこと自体は、改善と見る事もできるけれど。下げ止まった、という感じで業績が低迷していることに違いなし。

同月のモスバーガーは既存店客数-2.7%、客単価+9.5%、売上高+6.5%。昨今では牛丼チェーン店同様にお客数の伸び悩みが起きている一方で、客単価の引き上げで売上を伸ばしている。方法論の一つとしては、消費性向の変化を考えればこれが正しい手法なのだろう。ブランド力も上昇するし。

商品展開の面でも起死回生を狙った、それでいて単に奇抜というわけではなく、確かな道のりが期待できそうな方策はまだ取られていない。


さらにこんな話も出ている。まぁ、現時点では公式発表が無いのでアレだけど。マクドナルドの再生......というよりは好況化へはまだまだ時間がかかりそうだ。そもそも論として、方向性がまだ見極めにくい、というより迷走しているようにしか見えないものなあ。

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このページは、不破雷蔵が2015年10月 9日 06:12に書いた記事です。

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