ツイッターのタイムラインと空リプライと

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日本ではmixiにおける「mixi疲れ」で顕著化した、自分の見ている範囲がすべて相手にも同タイミングで見えているという錯覚、最近ではLINEで問題視されている未読問題、古くは電子メールにおける「すぐに返事が来ないと自分が無視されているように思える症候群」みたいなものが、当然ツイッターでも存在する。ツイッターの場合はぶっちゃけるとブログをチャット的に見せただけで、チャットそのものではないのだけど、つい錯覚してしまっておきがちな問題の再確認と実情がきれいにまとめられている。

フォローしている人、フォロワーが数十人単位の場合は、自分の語りがそのまま意図した相手に投げかけられたような作家に陥る。しかし実際にはあくまでも、同じタイミングの中で合わせて語っただけに過ぎず、相手も同じような環境下で読んでいるとは限らない。無人駅で他に誰も居ないような場所に現れた人に、別のホームから「こんちわー」と声をかけて手を振れば、相手が気が付いてくれるかもしれないけれど、東京駅のあるホームで同じようなことをしても、他のお客に紛れてしまって、気が付かれることはほとんどない。

説明では「空リプライ」、つまり直接相手に「@」を使って意思表示をしない形での、疑似的な問いかけ、投げかけをしても、相手が読んでいるとは限らない」。上記の場合なら「ただいま」とツイートした後に席を離れたり、別ウィンドウで仕事をしているかもしれない。さらに昨今では「@」をつけて直接意思表示をしても、表示上に現れない場合とか(サードクライアントで発生しうる)、あまりにも表示される情報が多すぎて対応しきれないことも多々ある。

ツイッターのツイートはあくまでもつぶやき。「@」をつけていなければもちろん、つけていても、雑多な情報の流れの中に放り込んだだけで、それを意図する相手が読むも読まないも、そして読んだとしても何らかのリアクションをするもしないも自由。先日の「作家への感想はお賽銭みたいなもの」と同じだね。

「せっかく挨拶をしたのに返事をしてくれない」。でもそれは当たり前のこと。目の前に該当人物が居て、直接声をかけたわけではないってことを思い返すといいと思うよ。

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このページは、不破雷蔵が2015年8月22日 07:53に書いた記事です。

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